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パワハラの証拠がないときは、どうすればよいのか?

投稿日:2016年8月26日 更新日:

パワハラの証拠がないときはどうすればよいのでしょうか?

証拠作成の専門法律職である行政書士が、解説します。

 

【1】証拠は絶対に必要

パワハラ問題解決には、絶対に証拠が必要です。

なぜなら、証拠がないと、水掛け論になってしまうから。

 

加害者はパワハラだと思っていないことが多いですし、

パワハラだと分かっていてやっているなら、しらばっくれます。

 

相手から自白がとれるような部類の問題でもありません。

ですから、客観的な証拠が必要です。

 

【2】被害メモを取る

最初は、被害メモを取りましょう。

次の厚労省の相談記録票に記載されているような内容を、

メモしておくのが大切です。

【ここから】

①いつ 平成  年  月  日  時ごろ

②誰から(相談者との関係)

③どのような(受けた場所、状況、パワハラと感じた具体的な言動など)

④同席者や目撃者の有無/所属や名前など

https://no-pawahara.mhlw.go.jp/pdf/pwhr2016_manual_ref_11_sodan.xls

【ここまで】

そして、どのような気持ちになったのかも書いておきましょう。

 

【3】簡易メモ⇒正確なメモ

まずはメモ帳を持ち歩くようにします。

そして、パワハラ行為を受けるたびに、簡易のメモを取りましょう。

《8/26 「役立たずはこなくていいよ」》

《8/30 提出書類「はぁ~」「面倒なんだよ」》

このようなメモを取っておきます。

そして、パソコンを使える状態になったら、分かりやすいメモに直します。

《2016/08/26 14時ごろ 私がXに、Xから依頼されて作った資料を提出すると、資料を一瞥して「全然ダメ。役立たずはこなくていいよ。Y君に頼むから、お前は別の仕事してろ。」と言われた。なぜここまで言われなくてはいけないのか。》

《2016/08/30 10時ごろ、Xから指示を受けた書類を作成し、提出。資料を見ることなく「はぁ~。またお前の資料見なきゃならんの?ちゃんとしたやつ、作ってから持って来いよ。毎回見るの、面倒なんだよ。」と言ってから、資料を見た。毎回、このようなことを言われ、仕事をやる気がどんどんなくなっていく。もう会社にいたくない。》

 

【4】ボイスレコーダーで録音する。

被害メモは重要な証拠ですが、やはり客観性には欠けてしまいます。

「そんなこと言っていない」と言われることが多いので、

客観的な証拠も必要となります。

 

そのために使いやすいのが、ボイスレコーダーです。

ボイスレコーダーを、可能であればつけっぱなしにして、

難しいようであれば自動録音にしましょう。

そして、パワハラ行為が行われるまえに咳払いなどして、

録音モードになるように練習をしておきます。

 

ボイスレコーダーの日付や時間設定を忘れずに。

証拠として提出するときに、ボイスレコーダーの聞き直しなどが必要となります。

そのときに、日付が合っていないと大変です。

 

【5】ボイスレコーダーだけでよいのではないか。

ボイスレコーダーは、客観性に優れているのですが、

検索は、まだまだ難しい面があります。

 

パワハラは、パワハラ行為の積み重ねによって、

その加害行為の残酷さが分かるものが多いです。

すると、大量の証拠が必要となります。

 

このとき、証拠がボイスレコーダーだけだと、

どこにパワハラ行為の証拠があるかが分かりにくくなります。

ですから、被害メモで簡易の説明を行い、

その被害メモの信ぴょう性をボイスレコーダーで補強するというつもりで、

ボイスレコーダーを使用するのが、現実的です。

 

【6】大量の証拠を集めよう

加害者の行為の残酷さは、

大量の証拠によってはじめて、臨場感が伝わります。

証拠は大量に集めましょう。

 

また、継続的なものであることが分かるように、

継続的に取り続けてください。

 

証拠を集めることが、反撃の第一歩です。

 

加害者を泳がせて、パワハラ行為の証拠を着々と集めましょう。

ぐうの音も出ないほど圧倒的な証拠を集めたら、反撃開始。

それまでは、証拠集めに集中しましょう。

 

 

 

-法律関連, 退職できないジレンマを解消する。

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