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パワハラを受けた怒りを、無理に忘れる必要はない

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Browned Off (France through my eyes)Creative Commons License Sheila Sund via Compfight

【1】パワハラを受けたら、誰でも怒りが出てくる

パワハラは、自己肯定感への攻撃です。加害者はあなたのセルフイメージを下げてきます。

誰でも、自分が持っているセルフイメージを引き下げられそうになるとき、怒りを感じます。あなたがされたことを加害者に仕返したら、おそらく加害者は発狂するのではないでしょうか。

ですから、パワハラを受けたときに怒りを感じるのは自然なことです。それは暑いときに汗をかくのと同じ生理現象にすぎません。それは一定の状態を保とうとする恒常性維持機能によるものであって、システムが正常に働いている証拠にすぎません。

 

【2】ゴールを見据えることで、怒りは消える

パワハラを受けたら、怒りを感じるのは当然のことです。

しかし、怒りの感情を出すことは、社会的には好ましいものとはされていません。そのため、怒りを上手にコントロールする方法が必要となります。

そのための方法論としてはアンガーマネジメントというものがあります。興味がある方は、ぜひ調べていただくとよいでしょう。

ただ、私としてはそれほど細かいテクニックは不要だと思っています。ただ、ゴールを意識するだけで、怒りをコントロールすることはできるからです。

感情コントロールの基本は、理性を働かせることです。大脳辺縁系ではなくて、前頭前野を働かせることです。

前頭前野を働かせ理性優位状態にするために役立つのが、ゴールに意識を集中することです。

ゴールという、頭の中にしかない長期的な到達点をイメージするのは、前頭前野を使わないとできません。つまり、ゴールを意識することで、強制的に前頭前野が働くようになるのです。

前頭前野が働くと、大脳辺縁系の働きは抑制されますので、自然と怒りは収まっていきます。ゴールを見据えるだけで、怒りは収まるということです。

【3】私達の脳は、手抜きをする

私達の脳は、エネルギー消費をできるだけ少なくしようとします。そのため、自分にとって重要でない情報は認識にさえ上げませんし、記憶しても重要でなくなれば忘れます。

パワハラを受けた記憶も同じであり、ゴール達成に無関係となれば自然と忘れていきます。

私達の脳は重要でないことは忘れるようにできているのです。ですから、ゴールだけを意識して日々を過ごしていきましょう。そうすることで、自然と怒りは抑制され、忘れるようになります。

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