【内容】
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対象 NPO・非営利団体、または非営利活動を行っている個人 ・剰余金の分配を目的としない団体
・剰余金の分配を目的としない活動を行っている個人
(団体の一構成員である場合は、除く)
・法人格の有無を問わない。法人格の種類も不問。
・活動内容についても問わない。
コンサルティング内容 NPO・非営利団体の広報についてのコンサルティング ・インターネット上での効果的な広報活動の方法
・SNS(Twitter、Facebookなど)の効果的な利用法
・ブログ、動画などの効果的な利用法 など
・リアルでの効果的な広報活動の方法
・新聞社に取材を受ける方法
・ラジオから取材・出演依頼を受ける方法
・テレビから取材・出演依頼を受ける方法
実績 下記ページ参照 当団体について
非営利団体 親教育プロセス☆ は、文部科学省認定 家庭教育支援チームです。 ・ ・ 2014年4月、 福井県敦賀市の市民団体として活動を開始し、 福井を拠点に全国活動しています。 ・ 親子の笑顔が増えるように。 ママパパが自信を持って子育てできるように。 子供がイキイキと自分の人生を歩めるように。 ・ ・ 子育てするために、 何かを学ぶ事は必要だと考えますか? 見よう見まねの”体当たり育児” で本当にいいですか? ・ 知識がなくても、子育てはできます。 しかし、 思うように自分らしい子育てをしたいなら、 世間の子育てを真似しているだけでは なかなかたどり着きにくいと考えます。 ・ なぜなら、 世間にあふれる子育て方法や子育て常套句は、 子供の心も、親の心も 無視したものが大半だからです。 「抱きぐせがつく」 「子供が言うこときかないのは、 親をなめているからだ」 「なんでそんな事するの?」 「早くしなさい!」 「いい加減にしなさい!」 などなど ・ もちろん、世間にも ステキな子育て方法はあります。 どれが有効で、どれが害になるか、 体当たりで答えをだすには、 親にも子にも負担が大きすぎます。 ・ ・ アメリカで開発された 心理学を基にした子育てプログラム ・ 私個人も日々活用している 叩かず甘やかさず子育てする方法と、 アメリカと日本の博士が開発した 「コーチング」を使い、 親も子供も自分らしくイキイキ過ごすための お手伝いをしています。 ・ ・ 三國 真弓 ・文部科学省認定 家庭教育支援チーム 非営利団体 親教育プロセス☆ 代表 カラフル ~ふ登校カフェ~ 代表 フリースクール ワクノソト☆ 代表 ・子育てトラブル解決のための専門家(子育てコーチ) ・親教育「スター・ペアレンティング〜叩かず甘やかさず子育てする方法〜」ファシリテーター 非営利団体を立ち上げ、福井を拠点に全国に親も子も楽になる方法を広めている。 ・ <資格> スター・ペアレンティング ファシリテーター 心理カウンセラー チャイルドカウンセラー 子育てコーチ(自分らしい子育てを見つける&叶えるお手伝い)申込方法 下記フォーム中に、「NPO広報無料コンサルティング希望」とお書きの上、ご送信ください。 もしくはFacebook、Twitterからメッセージをお願いいたします。
ゴール 利他的行動が、新たな利他的行動を生み出す好循環状態を作る ・ NPO・非営利団体の活動内容が拡散される状態を作る
・NPO・非営利団体の支援者を増やす
・NPO・非営利団体の活動を、周知する
・インターネット、リアルでの広報活動を活発化する
【1】非営利活動の強いポジティブな影響力
小さなNPO・非営利団体は、資金も、人も、時間も、豊富にはありません。
しかし、その活動が与えるポジティブな影響力は、計り知れないものがあります。
まず、当然ですが、サービスを受ける人にとって、ポジティブな影響があります。たとえば、私の妻が会長を務める『親教育プロセス』は、心理学・脳科学に基づいた子育て方法について、ブログ、メルマガ、セミナーなどで情報発信を行っています。この情報発信によって、子育てで悩んでいるママ、パパから「子育てのイライラが減った」などのお声をいただいています。
そして、非営利活動の影響は、サービスを受けた人だけにとどまらず、社会的にもポジティブな影響をもたらします。子育てストレスが減れば、子どもも自己肯定感を保ちやすくなるなどです。これは、「子ども食堂」という非営利活動にも言えることです。
さらに、サービスを提供する側にとっても、ポジティブな影響があります。簡単に言えば、強い充実感があるのです。私達には利他性が埋め込まれていると言われますが、それが満たされるのかもしれません。
しかし、私が最も重要視するのは以上の効果ではありません。私が最も重要視する非営利活動のポジティブな影響というのは、周囲の人々に「希望を与える」というものです。
【2】「利他的な人がいる」と思えることが希望
私は、ビジネスとして、パワハラ被害者の支援をしています。パワハラ被害者から、毎日、加害者からどのような被害を受けて、どのような気持ちになっているかを聴いているのです。
そのような日々を送っていますので、人間というものの恐ろしさを実感せざるを得ません。また、それを確認しつつ放置してしまう傍観者の人々の弱さや、むしろ加害者側に加わってしまうような醜さも日々、感じているのです。
そのような中で、社会を少しでもよいところにしようと高い志を持ち、行動を行っている人がいます。NPO、非営利活動を行っている方々です。
私にとって、他者利益のために行動を起こしている、この方々は大きな希望となっています。「人間、捨てたもんじゃない」と思えることは、今の時代、大切なことではないでしょうか。
【3】NPO・非営利団体こそ、もっと広報活動に力を入れてほしい
非営利活動は、周囲の人にとっても希望となるものです。
しかし、多くのNPO・非営利団体は、広報活動についての知識・経験が少ないため、効果的な広報活動ができていないように思われます。それは、先ほどあげた非営利活動のポジティブな影響が弱く、または遅くなっているということです。
そこで、短期間で私の知識・経験を利用していただければと思います。NPO・非営利団体の広報活動には、さまざまな効果的な方法があります。それを実践していただくことで、貴団体の活動をよりスムーズに、周知できるようになるはずです。
私の知識・経験・技術を、どうか活用していただき、貴団体の活動をスムーズに周知させ、社会をより早くよくすることに貢献したいと思っていますので、どうぞお気軽にお声をおかけください。
【4】参考となる団体の例
『こども食堂 青空』
こども食堂 青空
毎月第1・第三3水曜日午後5時半~8時まで、敦賀市男女共同参画センター2階和室にて。子供の心の拠り所食堂
インターネット上での広報活動において、とても参考になる団体です。
「子ども食堂 青空」は、ほぼすべての活動をFacebookページに掲載されています。たとえば、次の投稿は、「会議をした」という投稿内容です。
団体の活動を知ってもらうための、もっとも簡単な方法は「ゴールとプロセスを共有すること」です。簡単に言えば、「何を目的として、何をしているのか」を継続的にレポートすることです。上記の子ども食堂青空では、ボランティアの人々とのコミュニケーションを目的として、会議をしたことが分かります。
たとえば、”ボランティアの方々とコミュニケーションを大切にしています”とどれだけ声高に叫んでも、本当に大切にしているかどうかを知ることはできません。しかし、上記のような会議をしている様子を掲載することによって、コミュニケーションを大切にしている様子が自然とにじみ出るのです。
【5】「活動」している様子を見せる
ゴールと、ゴールに至るプロセスを、継続的にレポートすることによって、団体への理解が深まります。
しかし、その活動報告が「静止画」となってしまってもいけないのです。
ゴール実現に向かいつつある躍動感を、伝えていく必要があります。1つ1つのレポートに目を通すことによって、ゴールに近づいている感覚を得られるようにするのです。
この活動している感覚を上手に伝える団体に、Tongoodがあります。Tongoodは福井県の学生による「まちづくり団体」です。この団体も、広報がとても上手で確実に広がりを見せています。
この団体はFacebookページを見ていただければ分かるとおり、活動内容を丁寧にレポートしています。しかし、そのレポート内容には何かしらの変化が含まれているため、飽きないのです。イベントを企画した、イベントが成功した、新聞社の取材を受けた、代替わりをしたなど、1つ1つに何かしらの変化がレポートされています。この変化が躍動感を生み出します。
Tongood
福井県敦賀(つるが)市を拠点として,県内・県外で幅広く活動しています.
【6】最適化の様子は、すべてレポートする
変化というのは、必ずしも「行動」である必要はありません。たとえば、団体の目的・趣旨の記載を、より正確な記述に書き直すことも、1つの変化です。そのときは「団体の目的・趣旨が、いっそう明確に伝えたいので、目的・趣旨を修正しました」というレポートを出せばよいのです。ブログをしているなら、過去記事のリライト(書き直し)も1つの変化です。「過去記事をリライトしました」という広報を出せばいい。
BLOMEというサービスは、私がクレーマー的つぶやきをしたことがきっかけの1つとなって、プロフィール欄で改行が反映されるようになりました。そして、当然BLUMUは、改善したことを広報しています。 こうした既存のものの「改善」は、それ自体がコンテンツとなります。 アップデートは1つのコンテンツなのです。
BLOMUの対応力がすごい!
”プロフィールに改行が反映されないのは辛い”とツイートしたら、発見してくれて、そして対応してくれた。
その間、たった数時間。https://t.co/QZJQri8sDF pic.twitter.com/pNhAK9TWXy— パワハラ解決コンサルタント 三國雅洋 (@artof_challenge) June 3, 2017
おぉ、確かに改行できるようになってた。地味に嬉しい♪
しかも運営者の想いでシンプル機能を目指すということで、要望にやたらめったら答えて多機能になることも無さそう。それも嬉しい😄#blomu https://t.co/BJibuqadU6
— ken2 (@nokotoblog) June 4, 2017
ゴールに団体・自分を最適化している様子を、レポートすればよいのです。ゴールに向かいつつある行動はすべてレポートしていきましょう。
大きなイベントのときだけレポートするのではなくて、ちょっとした行動を頻繁にレポートするのです。
【7】Twitterを使って、定期的にレポートをする
Twitterは、活動レポートを出すのに最適なツールです。
そもそもが最大140字です。ツールの性質上、ちょっとしたことしか書けません。
読む側も、詳細で正確なレポートは期待していません。
たとえば「次回のイベントに向けての会議中です。」という一言でも許されるのがTwitterです。「○○、××、△△というイベント案が出てきています。どれも面白そう。」という、会議の速記録みたいなものでも、Twitterなら許されます。
何かコンテンツを作っているなら、その製作過程もTwitterでツイートしましょう。綺麗な完成品は、ブログやYOUTUBEでアップすればいいのです。 ツイートはフロー情報で、どれだけ発信してもそれが検索にヒットしません。
検索にヒットさせる必要がない情報だからこそ、ツイートするのです。それがリアルタイムで、アップデートされていく感覚を生み出します。
Twitterの面白さは、その”ほぼリアルタイム”な部分です。綺麗にまとめてからツイートする必要はなく、むしろまとまりがない状態で書くほうが好まれます。
少し一息つきたいときにツイート(Twitterに書き込みすること)するぐらいが、ちょうどよいでしょう。それが自然と、マイクロ活動レポートとなるのです。
NPO・非営利団体(個人)の活動に関する行動をある程度したら、休憩を兼ねてツイートする。それだけでよいのです。
【8】必ずキーワードは入れておく
かなり具体的な話となりますが、Twitterで”一息ツイート”をするときも、できる限りキーワードは入れておきましょう。
Twitterは、キーワードに反応して読みに来る人が定期的にいるのです。Twitterのキーワード検索をそれほど使わない私としては、これは意外な結果でした。
キーワードを入れるべきところは2つあります。
- Twitterの表示名
- ツイート本文
たとえば、「親教育プロセスが普及している、子育て方法をもっと認知してもらうにはどうすればよいか、夫婦で会議中です」というツイートをすれば、”親教育”、”子育て”、”夫婦”などのキーワードで検索される可能性があります。
また、Twitterの表示名にも、キーワードを入れておきましょう。Twitterのキーワード検索では、プロフィール名も同時に検索にヒットします。ですから「親教育プロセス(子育て支援団体)」という表示名にすれば、「子育て」というキーワードでヒットするようになるのです。
たとえば「パワハラ」で検索すると、次のように表示されます。
「子育て」で検索した場合の例です。
ユーザー名(表示名)と本文がキーワード検索にヒットしますので、この2つに入れておくとよいのです。
【9】できる限り、写真を載せる
ツイートする場合、できる限り写真を掲載するようにしましょう。Twitterは写真付きが一番目立つからです。
パソコンで文章を書いているなら、書いている文章の画面をスクリーンショットで取ります。「スクリーンショットって何?」っていう人は、下記のリンクをご覧くださいね。
Windowsのスクリーンショットの撮り方と保存先設定
実際に文書作成の様子をスクリーンショットに取って、ツイートすると次のような感じになります。明らかに目立ちますね。画像付きのツイートは、普通のツイートとは違って目立ちます。
NPO・非営利の広報無料コンサルの件で、加筆・追記中です。
キーワードを入れようとか基本なのですが、あまりしていない団体(個人)が多いので一応書いておきました。https://t.co/HF3JOrOYBe pic.twitter.com/73GKyeqc78— パワハラ解決コンサルタント 三國雅洋 (@artof_challenge) 2017年6月2日
【10】引用ツイートを行う
フォロアーの方々との交流はとても大切です。その中でも、とても役立つのが「引用ツイート」という機能です。
引用ツイートがよいのは、その引用ツイートをさらに他の人がリツイートできることです。たとえば、下記のツイートは、私のツイートを他の方が引用リツイートした例です。それをさらに、私がリツイートしています。これはつまり、”他の人がリツイートしてくれている”ということを、自分のフォロアーに伝えることができるということです。
あ、でも私の場合は『日本選挙新聞』だけでなく、『岡村洋一のシネマストリート』も重要な活動場所だし、雑誌編集部など所属がいっぱいあって、文字数足りないや!(笑)全部『MARIBAR』でやってるけど、それだと何だかわかんないね。(笑)パワハラ現場じゃないところが誤解受けちゃう。 https://t.co/cOd7RRK0d7
— 桜井真理 (@m_saku01) 2017年6月3日
これは、コメントなしの普通のリツイートではできないことです。引用リツイートをされることによって、自分のツイートがリツイートされたことを、自分のフォロアーにレポートできます。
そして、自分がしてほしいことはまず自分からするべきです。ですから、リツイートするときは、できうかぎり引用リツイートをするようにしましょう。そうすれば、あなたの引用リツイートを、相手がリツイートしてくれるでしょう。
【11】炎上系ブロガー、イケダハヤトさんを見習おう
『まだ東京で消耗してるの?』という挑発的なタイトルでブログをされている、イケダハヤトさんというブロガーがいらっしゃいます。この方のブログは何度も炎上しているため、ある方はこの方を「炎上系ブロガー」と称されていました。
有名ブロガーのため、この方のブログの書き方についてはさまざまな考察がされています。しかし、私は考察すべきはツイッターのほうだと思っています。
そして、そのツイッター活用法は、非営利活動においても十分に利用できるモデルなのです。
【12】市場を創造する=人々の関心を創造する
イケダハヤトさんツイートのすごいところは、Twitterを使って市場を作ってしまうところです。「先行者利益が大切」と言ってさまざまな事業や分野に参入しつつ、その市場自体を本人で盛り上げるという、スケールを超えたマッチポンプをされています。
さすがに「先行者優位」の力学を理解したので、VALUがんばってます。法的にも問題ないそうですし、これは案外バカにならないかもな……。現在34VAの放出が完了。1VA=0.4BTCくらいに落ち着いてます。 https://t.co/yEs340vEg4
— イケダハヤト (@IHayato) 2017年6月3日
その1つが「VALU」というサービスです。イケダハヤトさんが、ツイッターで「VALU」というサービスを始めたことを連続レポートツイートをした結果、参加者が増大。盛り上がりすぎて運営側が困るような状態になったほどです。
たしかに、イケダハヤトさんのフォロアー数は8万人を超えていて、もともとの影響力はすごいものです。ですが、人々の関心を惹きつけるようなツイートでなければ、そもそも認識されません。
【13】イケダハヤトさんが関心を創造する方法=フォーカス実況ツイート
イケダハヤトさんは、自分がしていることに関心を持ってもらえるように、さまざまな努力をされています。
その1つが「フォーカスした、レポートツイート」です。VALUで埋め尽くされたツイートを見れば分かるとおり、それにフォーカスして、レポートツイートを連続投稿しています。VALUというサービスについて、ご自身が体験したことを、まるで実況中継をしているかのようにツイートされています。
イケダハヤトさんの1日平均ツイート数は92。1日数回のツイートなら見逃す可能性はあります。しかし、それだけの数があれば見逃される可能性は減ります。さらに、見逃したとしても、戻ってツイートを確認したくなります。また、単純接触効果もあって興味関心がわくのは当然でしょう。
1日平均92ツイートは、まず時間的余裕がないと難しいとは思いますが、「フォーカスした実況レポート」をするのは誰でもできることです。
自分が体験したことを、実況中継のようにフォロアーの方に伝えようとするだけです。
それが、人々の関心を呼び起こすことになるのです。
【14】NPO・非営利組織がツイートするべき2つのこと
非営利活動を行っている人は、もっと本気で伝えることに注力をするべきだと思っています。
そのためにするべきことは、次の2つを大量にツイートすることです。
- ゴールは何か
- ゴール実現のために何をしているのか
- それをすることで、どのような気持ちになるのか
非営利活動を行っている人にとって、ゴールを語るのは、すぐにでもできるはずです。
ただ、多くのNPOができないのは、「ゴール実現のためにしていること」を語ること。
では、なぜそれを語れないかと言えば、1ツイートに詰め込みすぎるからです。
ツイッターのよさは、その”ほぼリアルタイム”というところ。大切なのは情報の鮮度です。綺麗に整理するのは、ブログなどですればよいのです。
【15】人々の関心が作られていく様子をレポートする
イケダハヤトさんは、ときどき他の方のツイートをリツイートします。たとえば、VALUについて語っている人のツイートをリツイートするのです。これによって、”他の人も関心を持っている”という感覚を作り上げるのです。
これはツイッターだからこそ、効果的なのです。ツイッターの持つ”ほぼリアルタイム性”があるからこそ、他の人も関心を持っている感覚をフォロアーは持ちます。たとえば、VALUが盛り上がっている感覚が、ツイートを読むだけで作られていくのです。
このようにして、イケダハヤトさんは、さまざまな工夫を行い人々の関心を作っているのです。
【16】コーチング・セオリー・マーケティング
NPO広報と関連するので、私が「コーチング・セオリー・マーケティング(CTM)」と勝手に名付けているものを紹介していこうと思います。
これまでに書いてきたことを理論的背景となるものです。
このCTMを応用したものが、NPO無料広報コンサルです。
【17】ゴールをマッピングする
NPOに限らず、広報において大切となるのがゴールです。NPOが掲げるゴール、夢、志、ビジョンを確認することが広報の第一歩です。
そして、ゴールは「ゴール・マッピング」しておきます。これは私が勝手にそう名付けているだけなのですが、方法は簡単です。縦に抽象度、横に時間を取って、もっとも高い抽象度、遠い時間から、原点に向かってゴールを書き記していくだけです。
【18】ペルソナ(利用者イメージ)
このゴール・マッピングで出てきたキーワードに反応する人が、そのNPOのクライアントとなります。
たとえば、次のようなキーワードが出てきたら、クライアントはこれらに反応する人のはずです。
- 世界中のママ・パパが笑顔で子育てできる社会
- ママ・パパがストレスなく子育てができてきる。
- ママ・パパが子育て方法で迷うことがなくなっている。
- 日本中に、○○という子育て法が広まっている。
- 当団体が、○○という子育て方法について書籍販売をしている。
このゴールに反応する人がNPOクライアントのペルソナです。ペルソナというのは、クライアントのイメージです。「私達のサービスを利用するのは、どんな人?」に答えたものがペルソナです。
【19】ペルソナにはスコトーマがある
ゴールから降ろしてくることによってクライアント像が明確になります。
しかし、それだけではクライアントに情報は届きません。
クライアントにはスコトーマ(心理的盲点)があるからです。
【20】脳は重要な情報以外を遮断する
人間の脳はRAS(網様体賦活系)というシステムによって、重要な情報以外を遮断します。
物理的に認識できるはずのものが、RASによって認識できなくなるのです。集中したら周囲の音が聞こえないことがあるでしょう。これはRASの働きの1つです。
【21】どうすればRASを通過できるか
NPOが発信する情報をクライアントに届けたい場合、このRASを通過するように情報を加工する必要があります。
では、どうすればRASを通過できるのか、です。
RASは、現状の自分にとって重要な情報だけを通過させます。
ですから、情報を届けたい相手の重要な情報が分かればよいわけです。
そして、それは簡単にわかります。人は重要な情報以外を発信できないからです。
【22】クライアントの発信する情報に注目する
クライアント対象が発信している情報は、どんなものであれ、その人にとって重要な者だからこそ発信されています。
おそらく私のツイートで、私のファッションについて語ったことはないと思いますが、それは私にとってどうでもよいことの1つだからです。
たとえば、クライアント対象のTwitterを観れば、クライアント対象が何を重要だと思っているのかはわかります。ある人が「息子が何を言っても『イヤだ』と言う癖に、ずっとついてくるから息が詰まる・・・」と書いていたら、そこから息子が重要だということはわかります。
クライアント対象のTwitterを複数人観察すれば、クライアント対象が大切にしているものの共通点が見えてきます。
それが見えてきたら、今度はクライアント対象のゴール・マッピングをしていくのです。
【23】人は複数のゴールを持つ
クライアントのゴールは1つではありません。抽象度の高いものから低いもの、時間のかかるものからすぐに叶えられるものまでさまざまありす。
そういうものをマッピングによって確認します。
マッピングによって確認すると、その複数のゴールに1つの流れがあることに気が付くでしょう。
たとえば、子育て中のママ・パパには次のような流れがあるかもしれません。
- しっかりと睡眠時間を取りたい
- イライラせずに過ごしたい
- 自分の時間を取りたい
- 優しいママ・パパでいたい
- 子どもに伸び伸びと成長してほしい(そういう子育てをしたい)
- 自立した大人になってほしい(〃)
- 子どもに幸せになってほしい(〃)
- 社会貢献できる人間に育ってほしい(〃)
このできるだけ多くのゴールを叶えるサービスが、クライアントの望むサービスとなります。
【24】多くのゴールを叶えるサービスほど、価値が高い
この多くのゴールを同時に叶えるサービスほど価値が高いものとなります。言い換えるとRASを通過しやすくなるのです。
ただし、基本的には、クライアント対象がTwitterでツイートしている言葉を使うべきでしょう。ただし、ほぼリアルタイムでその人が重要だと思っていることがツイートですから、もっともRASを通り抜けやすいからです。
そうなると、クライアント対象のゴールのうち、抽象度がが低く、短期的に叶えられるようになる情報から出していくことになります。
しかし、抽象度が低すぎるものに興味がない人もいます。そこで、いろいろな抽象度で書いていくことが大切となります。
子育て支援のNPOなら、「子育てのイライラ解消」というところから「優しいママでいる」というもの、もしくは「社会貢献できる子どもに育てる」といようなものまで、NPOのビジョンについてさまざまな抽象度で発信をしていくことになります。
ただし、その情報発信が自らのNPOとかけ離れたものとなっては本末転倒です。自分達のゴールと、クライアントのゴールが重なり合う限りで、抽象度を上げ下げしながら発信していくのです。
結局のところ、関心を持ってもらうというのは、その人の重要性に合わせて情報を発信するということです。それはつまり、クライアント対象のゴールを見極めて、そのゴール達成に役立つ情報を発信するということになります。
【25】モチベーションを生み出す
クライアント対象のゴール達成に役立つ情報を発信することで、情報がクライアントのRASを通過するようになります。
しかし、それだけではNPOのゴールは達成できないはずです。クライアント対象にはとってほしい行動があるはずです。
しかし、人間はモチベーションがなければ行動を起こしません。動機が必要なのです。
コーチングではモチベーションは、適切なゴールを、コンフォートゾーンにしたときに生まれると考えます。
【27】コンフォートゾーン
コンフォートゾーン(快適領域)とは、その名のとおり人にとって快適な空間です。
このコンフォートゾーンは、ホメオスタシスの作用によって維持されています。
言い換えれば、ホメオスタシスによって維持される空間がコンフォートゾーンです。
このコンフォートゾーンから外に出ると、ホメオスタシスが働いてコンフォートゾーンの内側に戻そうとします。血圧が上がったら下げようとしますし、体温が上がったら汗を出して下げようとします。一定の状態を保とうとするのです。
これがモチベーションです。ホメオスタシスの作用によって元に戻ろうとする力のことを、コーチングではモチベーションと呼びます。
【28】ゴールをコンフォートゾーンにする
ホメオスタシスはコンフォートゾーンを維持しようとします。そのため、コンフォートゾーンの外側に出ると、元に戻そうとする力が働きます。
そのため、ゴール側をコンフォートゾーンとすることができれば、ゴール側のコンフォートゾーンに戻ろうとする力が働くことになります。つまり、ゴールを実現するための行動を自然と取るようになるのです。
【29】ゴールは、コンフォートゾーンの外側におく
ゴール側にコンフォートゾーンを設定できれば、自然とその実現に向かって行動を始めます。
しかし、設定したゴールが現状のコンフォートゾーンの内側にあれば、ホメオスタシスの作用は働きません。すでにコンフォートゾーンの内側にいるからです。
ですので、ゴールはコンフォートゾーンの外側に設定しなければなりません。コンフォートゾーンは、ホメオスタシスの採用によって保たれる空間ですので、コンフォートゾーンの外側のゴールとは、ホメオスタシスの作用によっては達成できないものでなければなりません。
【30】ゴールの臨場感を高める
コンフォートゾーンの外側にゴールを設定しても、そのゴール側にコンフォートゾーンを作ることができなければホメオスタシスの作用は起きません。
ホメオスタシスを働かせるには、ゴール側を現実だとマインドに思わせなければならないのです。
ホメオスタシスは現実に対して働きますが、脳と心(マインド)にとって現実とは臨場感がある世界のことです。臨場感さえあれば、その世界を現実だと捉えるのが脳と心(マインド)なのです。ですから、夢の中で全速力で走れば心拍数が上がり血圧も上がるのです。実際にその行動をとっていなくても、脳と心はそれを現実と捉えるのです。
そして、ホメオスタシスはこの現実を維持しようとします。つまり、ゴールの臨場感を高めることによって、ゴール側がコンフォートゾーンになるということです。
【31】ゴールの臨場感を高める方法
結論を言えば、ゴールの臨場感を高めることができれば、そのゴールに向けた行動を取るようになるということです。
NPOとして、クライアントにとってほしい行動がある場合、その行動を取らざるをえないゴール設定をして、そのゴールの臨場感を高めればよいことになります。
たとえば、あるイベントに参加してほしいなら、そのイベントで体験できる内容について臨場感を持たせることができればよいことになります。
そして、そのイベント内容がクライアントのゴール達成に有益であれば、クライアントはそのゴールにより一層臨場感を持ちやすくなるため、参加行動を取りやすくなります。
そこで大切となるのが、ゴールの臨場感を高める方法ですが、それこそが「フォーカス実況レポート」なのです。先ほどの例で言えば、イベントについてフォーカスを当てた実況ツイートを行うことによって、そのイベントに参加しているという臨場感を生み出しているのです。
【32】ワーズ・ピクチャー・エモーション
コーチングでは、リアリティは「ワーズ・ピクチャー・エモーション」によって作られると考えます。言葉と映像と感情によってリアリティが生まれると考えるのです。
また、言葉は映像を呼び起こし、映像は感情を呼び起こすと考えられています。
だからこそ、フォーカス実況レポートが効果的なのです。実際に行った行動について言葉で説明することで、その言葉から映像が想起されます。そして、その想起された映像から感情が呼び起こされるのです。
これによって、ゴール側のリアリティが生まれるのです。
【33】何をゴールとして、そのゴールのために何をしているか
ゴールに向かう行動ほど、ゴールの臨場感を上げるものはありません。ゴール達成のために行われる行動を実況したツイートを読んでいると、自然とゴール側の臨場感が上がります。
だからこそ、何をゴールとして、そのゴール実現のために何をしているかを語ることが大切なのです。そして、できるだけ多く語ることによって、そのリアリティを上げることが大切なのです。
さらに、その行動を取ることによってどのような感情が生じるかを書けば、感情も想起されやすくなります。
言葉、映像、感情の3つが強く想起されることで、リアリティが生まれるのです。
ですから、次の3つを大量にツイートするようにしましょう。
- 何を目的としているのか(ゴール)
- ゴール実現のために何をしているのか(映像)
- その行動を行うことで、どのような気持ちになるのか(感情)
ワーズ・ピクチャー・エモーションの相互作用によって、ゴール側の臨場感を高めるのです。