パワハラ被害に遭っている期間が長ければ長いほど、孤立させられます。
味方が傍観者になり、傍観者が敵になっていってしまいます。
そのようにして、職場内でどんどん孤立していってしまうのです。
孤立化を防ぐために、絶対にしておくべきことがあります。
それが1対1での非公式コミュニケーションをすることです。
【1】1対1の非公式コミュニケーションをする
パワハラ被害者が孤立させられるのは、「空気」がそうさせるからです。
あなたを表立って味方できない空気が生まれ、傍観者があなたを表立って攻撃すべき空気が生まれる。そうやって、あなたが孤立する空気が出てきていきます。
この空気を変えるには、非公式の1対1コミュニケーションが最も効果的です。
非公式というのは「空気を意識しなくてもよい状況」を言い、1対1というのは「その場にあなたと相手のみがいる」ことを指しています。
このような状況でコミュニケーションを重ねることで、味方が味方でい続けてくれて、傍観者も味方となりやすいのです。
【2】「空気」が働かない状況で話しかける
味方でいてほしい相手や、味方になってほしい相手には、「空気」が働かない状況で話しかけましょう。
「恥ずかしいのですが聞いてほしい話があります。」や「ご迷惑はおかけしたくないのですが、少し話を聞いてもらえませんか。」のように、自分の率直な気持ちを伝えましょう。
相手に話しかけるのには、とても勇気が要ります。躊躇し、ためらう気持ちが出てくるはずです。
その躊躇する気持ちや、ためらう気持ちを率直に伝えてください。「迷惑をかけたくない」と思うのであれば「ご迷惑をおかけしたくないのですが」と伝えましょう。「責められるのが怖い」と思うのであれば「責められるかもしれないと思って、今までご相談できなかったのですが」と切り出すのです。
自分の気持ちを実況中継することが、相手と話しをするきっかけになるのです。
【3】1対1で攻撃されることは、少ない。
1対1の状況で話しかけることも大切です。
本人を目の前にして、その相手を攻撃するような言動は難しいからです。
また、表立って味方となってくれなくても、あなたが受けている被害に心を痛めている人もいます。ただ周囲の目がある状況では、あなたに手を差し伸べることができないだけです。
1対1の状況を作ることで、あなたは攻撃されにくくなります。また、相手としても、周囲の目を気にせずにあなたとコミュニケーションができるので、好都合なのです。
【4】孤立から抜け出すために、行動しよう。
パワハラ問題を解決するには、味方と証拠は多ければ多いほどよいです。
パワハラ被害を耐え続けると、味方は減っていき孤立化していきます。
つまり、解決がどんどん難しくなっていくということです。
味方を減らさないためにも、非公式1対1のコミュニケーションを心がけてください。
空気が働かない状況で、あなたの気持ちを率直に伝えることで、コミュニケーションのきっかけとしましょう。
これらは簡単なことではありませんが、あなたならきっとできます。
勇気を出して、一歩踏み出してみてください。