パワハラ解決アドバイザーの三國雅洋です。
パワハラ被害で困っている人が副業・起業をする人にとって、この記事が参考になれば幸いです。
今回は、ビジネスにおける情報発信は「かっこよさ」よりも「わかりやすさ」を重視しようという話をします。
【1】発信情報が届くまでには、いくつものハードルがある
ビジネスにおいて最初に重要なことは、顧客に認知してもらうことです。
自分の存在を知ってもらうことが重要です。
ただ、認知されるだけでは意味がなく、自分の情報発信を受け取ってもらう必要もあります。
あなたの書く言葉、あなたの発する声が、顧客に届く必要があるのです。
ツイッターでツイートすれば届くというものでもなく、ブログを書けば届くということでもありません。メルマガは相手のメールボックスにまでは届きますが、それを読んでくれるとは限りません。
自分の情報発信を届けるには、いくつかのハードルがあるわけです。
【2】関心がない文章は、読まれない
この文章を読んでくださっている方は、少なくともビジネスに興味がある人でしょう。
もしかしたら、三國の書く文章に興味を持ってくださる人も、いるかもしれませんね。
この文章に価値があると思っているからこそ、読んでくださっているのだと思います。
「価値は、欲望・関心・目的に応じて立ち現れる」という原理があります。(「価値の原理」西條剛央)
簡単に言えば、欲望・関心・目的を満たすものが「価値あるもの」と判断されるということです。
逆に言えば、これらを満たさないものは「価値がない」とみなされます。
情報発信においても、欲望・関心・目的を満たさないと判断されたものは、価値がないものとなります。
【3】「わかりにくい」は、価値を激減させる。
パワハラ被害者にぜひ知って欲しい制度があります。
それは「障害年金」というものです。
これは簡単に言えば、「生活や仕事などが制限されるようになった場合に、受け取ることができる年金」のことです。パワハラを受けてうつ病になった場合も、障害年金を受け取ることができる可能性があります。
障害年金とは?働きながら受給できる?もらう要件、申請方法や受け取れる金額を解説 | LITALICO仕事ナビ | LITALICO仕事ナビ
しかし、パワハラ被害者のほとんどは、この障害年金を知りません。
そして、その存在を知っているとしても、申請はしていません。
その一番の理由は、障害年金が怒りがこみ上げるくらい分かりにくいからです。
そもそも障害年金というものが、どのようなものか分かりにくいですよね。
私たちが一般的にイメージする年金は「老齢年金」と呼ばれるものですが、「働いていなくても受け取れるお金」というイメージはあると思います。
障害年金も同じです。働いていなくてもお金がもらえます。生活保護のように扶養照会もありません。
この障害年金は、パワハラ被害者にとっては、経済問題を解決する大切な解決策の1つです。
それでも障害年金があまり知られていないのは、わかりやすい情報がなさすぎるからです。
実際に調べてみていただけると分かりますが、どれもこれも分かりにくい情報発信ばかりです。
【4】「わかりやすい」ことで、安心できる
「わかりやすい」ことは、安心感を与えます。
専門用語では「把握可能感」というようですが、分かりやすさは安心感を与えることが分かっています。
障害年金の制度が利用されないのは、この把握可能感が全くないため、実行に移せると思えないからです。障害を持つ人々に安心を提供する制度であるにも関わらず、制度利用の段階で安心を与えることに失敗しています。
ビジネス的教訓からすれば「わかりにくい商品・サービスは売れない」ということになります。
【5】顧客に「わかる」という感覚を与えよう
ビジネスにおいては、顧客に「わかる」という感覚を与え続けることが大切です。
複雑さを取り除き、商品・サービスはシンプルにしましょう。
商品・サービス購入までのステップをわかりやすいものにしましょう。必要ならイラストや図を使って、一連の流れを見てわかるようにしましょう。商品・サービスについて、顧客が把握できればできるほど、顧客は安心します。
情報発信においても、一貫性を持たせることで分かりやすくしましょう。
先にテーマと、その結論を示しましょう。そうすることで、わかりやすくなります。
そして、結論は、たとえ極論になっても、言い切りましょう。断言したほうがわかりやすいのです。
文章はできるだけ単文にしましょう。「、」はできるだけ使わないようにします。
理由を明確にして、具体的も書きましょう。具体例は3つほどあるとわかりやすくなります。
つまり、大切なことは「脳がその情報を、簡単に処理できるようにすること」です。そうすればそうするほど、顧客は安心感を得ることができます。
ビジネスにおいて「ミステリアス」は魅力ではありません。ビジネスにおいて大切なことは「わかりやすさ」です。
あなたの存在を、あなたの商品・サービスを顧客にとって「わかりやすいもの」にしていきましょう。