パワハラ脱出プロジェクト|福井県敦賀市パワハラ問題解決の専門家による被害者のための総合情報提供ブログ

福井県敦賀市のパワハラ解決コンサルタント(行政書士・コーチ・コンサルタント)による、被害者のための総合情報提供サイト

職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

「パワハラは社会では当たり前」という人は、社会経験不足か指導力不足。

投稿日:

「社会では、パワハラなんて当たり前」だと言う人がいます。

たしかに社会では、パワハラは数多く存在します。その意味では、この言葉は正しいといえるでしょう。

しかし、「だから、パワハラを受けても我慢しろ」というのは間違っています。

【1】パワハラをする権利などない

経営者(使用者)と労働者でさえ、対等な関係で契約を結んでいます。

使用者が労働者に対して、パワハラの定義に該当するようなことを行う権利はないのです。労働者同士であれば、なおさらあるはずがありません。

パワハラは「あって当たり前」のものではなく、「あるのが異常」なものです。現実に、パワハラが一切ない職場も多く存在します。

「パワハラがあるのが当たり前」というのは、社会人に必要な最低限の法律知識が不足しているか、社会経験不足です。

【2】パワハラがないほうが、職場の生産性が上がる。

パワハラがなくても、仕事を円滑に進めることはできるのです。

生産性の鍵は「心理的安全性」であると述べる論文もあります。パワハラはむしろ、生産性を下げる要因なのです。

グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ(小林 雅一)
社員の生産性を極限まで高めるには、どうすればいいのか――米グーグルが2012年に開始した労働改革プロジェクトの全貌が明らかになった。

ミスをするたびに叱責や嫌味を言われたら、だれでも消極的になります。

パワハラがあれば、生産性が下がることこそ「当たり前」です。

それを放置する会社は、自らの首を絞めていることに気づくべきです。

【3】パワハラは指導ではない

パワハラは「指導」ではありません。

私は18歳から20年以上にわたって、家庭教師は塾講師、セミナー講師などを行ってきています。医療法人理事として、人材育成にも関わってきています。一般の社会人の人々とは比べ物にならないほど長く、個別教育に携わっています。

その指導中でパワハラをしたことは、たしかにあります。その当時は、私が未熟だったからです。子供に対して怒鳴ってしまったことは、家庭教師暦1年目はありました。

しかし、2、3年間指導をすれば、普通はそのようなことをしなくなります。相手の成長につながらないことが、はっきりとわかるからです。気づかないとすれば、それこそ指導者側の勉強不足です。

指導をする上で、パワハラは必要ありません。

そもそもパワハラをする権利などないのですから、指導ではないのです。

相手を成長させるために、相手の人格攻撃をする必要は全くありません。

指導は「さすが」と「もっとできる」の2語で足ります。

【5】自己改善は大切

もしあなたに非がある場合、自分を改善しようとする気持ちはとても大切です。

自分を改善する気がない人を、応援する人はいません。

あなたが「パワハラだ!」と訴えても、あなた自身が努力をしている姿を見ていなければ、誰も協力をしてくれないでしょう。

あなた自身が自分で改善すべき点があるなら、それを改善することは大切なことです。

仕事ができないのであれば、仕事ができるように努力をする姿は見せておかなければなりません。

だからといって、あなたがパワハラに耐えるべきということにはなりません。

先ほども書いた通りパワハラをしなくても指導ができます。

パワハラをしてしまうのは、加害者側の問題です。

【6】パワハラは当たり前ではない

パワハラがあるのは当たり前ではありません。

パワハラは誰にとってもマイナスの結果しか生み出さないものです。

あなたがパワハラを受けているのは「社会において当たり前こと」ではありません。

少なくともあなたが自己改善の工夫と努力を続けている以上、あとは指導者の指導力不足です。

「当たり前」という言葉にだまされないように気をつけてください。

あなたはパワハラを受けるべき人ではないのです。

-職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

no image

パワハラを耐えるのは、コスパが最悪。

ネガティブな出来事は、ポジティブな出来事の7倍インパクトが強いと言われるそうです。 ですから、ポジティブを増やそうとするよりも、ネガティブを増やしたほうがコスパがいいです。 マイナス思考だと思われるか …

no image

メンタルコントロールの技術を身に付ける。【職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する】

 パワハラ・職場いじめなどに遭いだしたら、  最初に身に付けてほしいのが、  メンタルコントロールの技術です。    私の経験上、  被害に遭いだして6ヶ月以内には、  9割以上の人が、体調を崩します …

no image

パワハラを受けた場合は、安全配慮義務違反として、会社に直接、損賠賠償請求ができる。

パワハラを受けた被害者は、会社に対して損害賠償を請求できます。 この場合の法的根拠は、2つあります。 1つは使用者責任、もう1つは債務不履行責任です。 パワハラにおいて、大切となるのは債務不履行責任で …

no image

現状の外、WANT TOなゴール設定をする方法

今回はコーチングの話です。 コーチングの目的は、「真のゴール」を発見することです。 「真のゴール」とは、自分が一生を掛けてでも達成したいと思うようなゴールのこと。 つまり、現状維持では絶対に達成できな …

no image

職場いじめ・嫌がらせ対策に、証拠が必要となる理由。

人間の性質上、いじめ・嫌がらせは行われるものです。 だからこそ、それに対処する技術は、全員が身に付けておくべきものだと考えています。 そして、いじめ・嫌がらせに対処するために大切となるのが「証拠」です …

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。