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パワハラ関連

パワハラへの反撃は、戦略的に。

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パワハラ被害者は、不利な立場にいます。

感情的になると、短絡的になって、結果的に状況は悪化してしまいます。

不利な状況から状況を改善するには、戦略が必要です。

【1】目標を定める

パワハラと戦うときは、まず目標を定めましょう。

たとえば、次のような目標が考えられます。

・加害者を退職させる。

・加害者を異動させる。

・加害者に処分を受けさせる。

・加害者から損害賠償を得る。

・加害者に謝罪をさせる。

このほかにも、さまざまな目標が考えられます。

この中で、もっとも達成したいと思う目標をまずは選びましょう。

【2】目標を達成した場合に、生じうる不利益を考える

目標を定めたら、次に「目標達成による不利益」も考えておきましょう。

たとえば、加害者を退職させることができた場合でも、それによって自分がトラブルメーカーとして扱われてしまうかもしれません。加害者から損害賠償請求をされる可能性もあります。

このように、目標達成によって生じる不利益についても考えておきましょう。

これを考えたら、次にそのような不利益が生じないようにする方法を考えます。

目標達成から生じうる、ネガティブな枝を刈り取っておくのです。

【3】目標達成への障害を考える

ネガティブな枝にも対処法を考えたら、今度は目標達成の方法を考えていきます。

そのために、まずは目標達成を阻む障害を書き出しましょう。

目標達成ができない理由を、どんどん書き出すのです。

たとえば、次のような障害があるかもしれません。

・パワハラの証拠がない。

・録音・録画ができない。

・職場に味方がいない。

・パワハラを訴えたら、会社から不利益な扱いを受ける可能性がある。

このように障害を書き出したら、次は中間目標を定めます。

たとえば、次のような中間目標が考えられます。

・パワハラの証拠を作る。

・職場内に味方を作る。

目標達成を阻む障害を考え、そこから中間目標を作ります。

このようにすることで、必要最小限の中間目標をスピーディーに作ることができます。

【4】行動計画を作る

中間目標を作ったら、中間目標を達成するための行動計画を作ります。

具体的にどのような行動を取るのかを、書いていくのです。

たとえば、次のような行動計画になるかもしれません。

・被害内容をメモする。

・職場の同僚に相談をする。必要であればメモを見せる。

・職場の上司に相談をする。必要であればメモを見せる。

・・・(略)・・・

このように中間目標を達成するために、自分が行う行動を書いていきます。

もちろんですが、それぞれの行動は「許容損失の範囲内」です。

その行動を取った場合に生じる不利益を、先に検討しておきます。必要であれば、目標設定のときと同じようにネガティブな枝を刈り取っておきましょう。

【5】冷静な行動を取ることで、状況が改善する

パワハラと戦うには、冷静な判断が必要です。

ここまで書いたようなこと全部をする必要はありません。しかし、ここまで書いたような内容について、一度は検討しておく必要があります。

パワハラ被害者は、不利な立場にいます。短絡的な行動を取れば、さらにパワハラがエスカレートしてしまうだけになってしまいます。

冷静に目標を設定し、冷静に目標達成のための戦略を考えて、実行に移していく必要があるのです。

私達は辛いとき、どうしても短絡的な行動をとってしまいます。

ですから、戦略的であろうと意識しておいてください。

少しでも状況をよくするために、冷静でいてくださいね。

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