パワハラ加害者から毎日攻撃を受ければ、誰でも自己肯定感・自己評価は下がります。
気にしないようにしても、忘れようとしても、簡単にはできないものです。
パワハラを受ける期間が長ければ長いほど、無意識に自分を卑下しやすくなってしまいます。
だからこそ、意識的に自己肯定感・自己効力感を上げていく必要があるんです。
【1】自己肯定感・自己効力感を高める
自己肯定感や自己効力感を高める、もっともリスクが少ない方法は「セルフトークのコントロール」です。
セルフトークは日本語では「内言」または「内言語」と言われます。言葉の通り、心の中の声のことです。文章を読むとき、多くの人は心の中で音読していると思います。その声がセルフトークです。
【2】自分を低く評価するのをストップする
このセルフトークから、まずは自己否定的な言葉を減らしましょう。
自分をバカにしたり、自分を責めたりする言葉を減らすんです。
よく「自分を褒めよう」と言いますが、自分を褒めるのは次のステップです。
自分を卑下するのを止めるのが、最初の一歩です。
自分のことを馬鹿だと思ったり、自分のことを能力がないと思ったりするのをストップしましょう。
自分のことを低く評価していることに気づいたら、「私らしくなかった」と思うようにしてください。
【3】失敗したときに「ここまでは、できている」を探す
自分を低く評価するのをストップしやすくなったら、今度は自己評価を高める練習を始めます。
まずは失敗したときに、自分がどこまでできているのかを確認する習慣をつけましょう。
仕事で失敗をしたとしても、その直前まではうまく行っていたはずです。どこまではうまく行っていたのかを探す心の習慣をつけてみてください。
数学の問題は、式を立てて、計算をして、答えを出します。最終的に答えが不正解でも、立式は正解していた可能性はあります。
失敗をしたからといって、全部が間違っていたわけではないのです。
ですから、どこまではうまくいっていたのかを確認しましょう。
【4】自分のことを高く評価してみる
自分のことを卑下するのを止めて、どこまでうまく行っているかを確認する。
これらの習慣が身について来たら、自分のことを高く評価する習慣をつけてみましょう。
うまく行ったら「さすが私!」と心の中で、自分に言ってみましょう。そして「私ならもっとできるはずだ!」とさらに高い要求をしてみてください。
うまく行くのが「自分らしいこと」で、うまく行かないのは「自分らしくないこと」と評価するようにするんです。
ここまで自分を高く評価できるようになると、パワハラを受けている現状に耐えられなくなります。会社を辞めるための行動を、具体的に取ることができるようになるはずです。
ただ、最初はやはり自分を低く評価するのを止めることです。
それができたら、少しずつ自分を高く評価するようにしてみてください。
自分の自己肯定感・自己効力感を、守り抜いてください。
そして、現状打破に向けた行動を取っていきましょう。