カウンセリングだけで、パワハラやいじめ問題が解決できるか?

カウンセリングだけで、パワハラやいじめ問題が解決できるか?

先に結論を言えば、それはまずできない。

 

【1】カウンセリングの基本方針は、元に戻すこと

カウンセリングの基本方針は、

”元の心理状態に戻すこと”

 

しかし、依頼者が元の心理状態に戻っても、

環境は何も変わらない。

 

加害者は今まで通り、攻撃してくる。

 

【2】加害行為を止めさせる技術

現状を変えるための方法は、

カウンセラーは持ち合わせていない。

加害者の攻撃に対して、カウンセラーができる助言はない。

 

加害行為を止めさせるには、

そのための知識が必要となる。

アサーションなどの技法や、

法律知識も必要となる。

民法、刑法、労働基準法、労働契約法などの知識が全般的に必要であり、

行政法全般の知識も経験も必要となる。

ただし、方法を知っているだけでは足りない。

 

【3】知っていてもできないこと

たとえば証拠を取ればいいと知っていたり、

労働局に相談に行けばいいと知っていても、

実際に行動に移せる人は本当に一握り。

知っていることと、できることは、当然ながら大きな隔たりがある。

そのため、

行動に移すという壁を乗り越えられるように、

サポートする技術が必要となる。

 

【4】雨をしのぐことはできる

もちろん、依頼を受けた専門家が、

パワハラやいじめの現場に乗り込み、依頼者への攻撃を止めさせることはできる。

 

しかし、それは一時的なものにすぎない。

基本的には恐怖による支配と同じなので、

恐怖が取り除かれたら元に戻ってしまう。

 

言い換えれば、専門家に依頼することによってできるのは、

雨をしのぐことに過ぎない。

もちろん、自己救済として、退職後に損害賠償請求をするには役立つ。

しかし、それは台風で家が壊れたあとのことであって、

本来なら、家が壊れないようにするべきではないかと、

私は思っている。

 

【5】現状を打破し、権利を取り戻すサポート

だからこそ、依頼者本人がその状況を保持できるようにサポートする必要がある。

自由や権利を不断の努力によって保持するものだという意識をもち、

それを実行できるように働きかける必要がある。

だからある意味、私の行っているサポートというのは、

ものすごく当然のことではあるし、同時に厳しいものであると思う。

 

奴隷扱いされている人の、人権回復をサポートをしているようなものだ。

この厳しい心理的なサポートの部分のことを、私はコーチングと呼んでいるのであって、

「傾聴」「承認」「質問」だけで達成できるようなものでないことは分かってほしいし、

宗教とは全く違うことも知ってほしい。

 

20160804

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三國 雅洋 について

パワハラ問題解決の専門家 行政書士・プロフェッショナルコーチ・元医療法人理事 法律・心理・経済の専門知識を使って、パワハラ問題を総合解決へと導く日本唯一の専門家
カテゴリー: 職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する パーマリンク

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