パワハラ被害は、なかなか理解されません。
「気にするな」と言われたり、
「あなたにも悪いところがある」と言われたりします。
このように、相談したことによる被害を二次被害と言いますが、
パワハラは二次被害に遭いやすいのです。
ですから、まずはパワハラに理解がある人を探しましょう。
そのために、あなたにしてほしいことは、相手を試すことです。
【1】パワハラ被害は、理解されない
パワハラ被害は、なかなか理解されません。
「気にしないほうがいいよ」と言われたり、
「あなたにも非があるのではないか」と言われたりすることが、
大企業でも、多くあります。
電通や、福島県立医大、市役所でのパワハラを例に出すまでもなく、
大企業だからといって、パワハラへの理解があるとは限りません。
中小企業なら、なおさらです。
中小企業はトップの個性が出やすいため、
トップがいい人ならよいですがそうでないなら、
パワハラは当然のことだとされます。
基本的には会社の上部に行けばいくほど、
理解が薄まります。
【2】パワハラ被害者は、二次被害に遭いやすい
パワハラを相談したことにより、精神的なショックを受けることなどを
二次被害と言います。
パワハラは、二次被害に遭いやすいものの1つです。
○○ハラスメントと呼ばれるものは、
ほぼすべて二次被害に遭いやすいのです。
パワハラも例にもれず、二次被害に遭いやすく、
ハラスメント相談室に相談しても「あなたにも非がある」と言われ、
それがきっかけに会社に絶望し、行けなくなる人も多いのです。
【3】理解がある人に、相談することが大切
パワハラ等については、誰に相談するかが、とても大切です。
二次被害についての知識がない人には、相談しないほうがよいでしょう。
理解がない人に相談すると、状況が悪化する可能性もあります。
ただ、相手がハラスメントの専門家でない場合に、
誰がハラスメントへ理解があるかというのは、
相談してみないと分からないのが、困るところです。
ただ、ハラスメント対策に力を入れているところは、
担当者のプロフィール等を出しているところもあり、
それをみることである程度は、推測できる場合もあります。
ただ、パワハラの多くは中小企業で行われており、
そのような相談窓口そのものがない場合が多いので、
誰に相談してもよいのかを判断すること自体が難しいでしょう。
【4】相談ではなくて、開示する
そこで、私があなたにおすすめしたいのは、開示することです。
相談しに行き、二次被害に遭うとショックが大きい。
ですから、相談するのではなくて、まずは相手を試すのです。
あなたが受けている被害を、パワハラだと言わずに話してみて、
相手がどんな返答をするかを確かめてみましょう。
相談だと言っても言わなくても、相手の反応は大体同じです。
ハラスメントに対しての理解がある人は、あなたに共感してくれるでしょう。
理解がない人は共感はせずに、あなたの問題だと言うでしょう。
これで大まかな判断はつくはずです。
適切な相談相手かどうかを判断するために、まずは相手をテストしましょう。
それはあなたが傷つかないためにも大切ですし、
あなたと相手の関係を保つためにも大切なことです。