パワハラを受けて、会社に行きたくないと思うのは、自然なことです。
しかし、会社をすぐに辞めることもできない。
このような場合、どうすればよいのでしょうか。
【1】対処療法と、根本治療の2つが必要
会社に行きたくないなら、辞めるのが一番です。
ですが、転職先が見つからない場合は、なかなか辞めることは難しくなります。
そうなると、少なくとも転職先が見つかるまでは、耐えなければなりません。
では、どうやったらパワハラに耐えられるか、です。
よくあるアドバイスは、「気にするな」、「無視しろ」ですね。
しかし、人間は他人の悪意を無視できるようにはできていません。
原始人が、他人の悪意を無視していたら、簡単に殺されてしまうでしょう。
私自身も、何度もパワハラを無視しようと思いましたが、それは無理でした。
パワハラ行為を完全に無視することなんて、できません。
【2】無視するのではなくて、備える
パワハラ行為をストップさせる方法はあります。
しかし、それを実行するには、多大な労力を払わなければなりません。
ですから、多くの人は、耐える方を選びます。
パワハラ行為を無視することはできません。
ですから、備えるしかありません。
パワハラ加害行為がされるものを考えて、それに備えるのです。
具体的には、パワハラ行為をされても、心が傷つかないようにする。
もしくは、簡単に心が回復できるにするのです。
【3】心の防御力、回復力の高め方
精神的な攻撃を受ければ、誰でも心が傷つきます。
しかし、備えることによって、傷つくのを減らすことは可能です。
また、回復力を高めることも可能となります。
もっとも簡単で、いつでもどこでもできるものとしては、セルフトークのコントロールがあります。
これはコーチングで使われる技術の1つです。
セルフトークとは、心の中の声です。
心の中の声をコントロールすることによって、心を守り、回復を早められます。
どのように心の声をコントロールするかといえば、常に自分を高く評価しつづけるだけです。
「あんな人の言動に影響を受けるなんて、私らしくない」、「あの人は、私の能力を恐れている。」のように心の中で評価するのです。
これは暗示ではありません。
常にそのような評価ができるようになるまで、訓練が必要となる技術です。
セルフトークで自分を高く評価すると、他人から高く評価されたのと同じインパクトがあることが心理学でわかっています。
他人から低く評価されていることについては心の中で徹底的に反論し、自分を徹底的に高く評価し続けることによって、心を守ることができます。
また、同時に回復も早くなるのです。
これは、私がパワハラを受けていたときに実際にしていたことでもあります。
しかし、いずれも対処療法であることには変わりはありません。
根本解決は、会社を辞めることです。
【4】副業を始めよう
転職ができるなら、転職活動に取り組むのがよいでしょう。
しかし、年齢的に転職が難しい場合もあります。
また、転職できるかどうかは相手方次第であり、かつ合否が出るまでには時間がかかります。
その間、ずっと耐えているだけでは、精神は持たないでしょう。
そのような人に考えてほしいのが、副業です。
独立・起業も視野に入れた副業を考えてください。
インターネットがあれば、ほとんどすべてを無料で可能です。
私もアメブロ、リザーブストック、YOUTUBEなど、基本的には無料のものしか使っていません。
それで副業が始められる時代になったのです。
もちろん、ビジネスネームを使えば、会社に知られることもまず考えられません。
副業は、あなた1人で進められるものです。
ですから、常に前に進んでいる感覚を得やすく、そのため自己肯定感も高めやすい。
転職先が見つかっても、副業を続けてもよいのです。
副業をすることのデメリットはほとんどありません。
会社を辞めたいなら、いますぐ副業を始めましょう。
そのための概要については、こちらの本で書いています。
ただただ耐えると言う選択肢を選ぶのは止めましょう。
会社を辞めるための努力を、始めましょう。