今回は法律編です。
『LAW(ロウ)より証拠』という書籍をご紹介します。
http://amzn.to/2orBY4k
法律関連の問題を自力で解決したい方には、必須の本と言えるでしょう。
パワハラは特にそうですが、法律を知っているからと言って解決ができるわけではありません。
法律を実践で使うためには、証拠についての知識が必須なのです。
【1】証拠集めは誰の仕事?
まず、多くの人が知らない事実があります。
それは、弁護士は証拠集めは行わないということです。
弁護士が動いて、証拠を集めてくれると思っている人がいますが、それはまずありません。
証拠は、依頼者が自分で集めるのです。
【2】証拠がなければ、法律は使えない
弁護士は証拠がなくても、依頼者の主張を信じて動くことはできます。
私のところにときどき、弁護士から内容証明が届いたと言って、相談に来られる方がいらっしゃいます。
その内容証明郵便では「お金を貸したので、返してほしい」という主張でした。
ですが、よくよく話を聞くと、常識的に考えてそれはあり得ませんでした。
相談者はホステスで、相手方はその顧客。
相談者のマンションの賃貸料を、相手方が払うほどの入れ込み具合でした。
相手方が、相談者にプレゼントしたものは数知れず。
その中で、お金だけは金額が分かったから返してほしい、というものでした。
【3】証拠がなければ、弁護士は動けない
結局、上記の相談については「貰ったものなら、貰ったと主張すればいい」とだけ助言しました。
借りていない証拠を、相談者が出す必要はないからです。
貸したと主張する側が、貸した証拠を出す必要があります。
基本的に、権利を主張する側が、自分にはその権利をあることを主張しなければなりません。
弁護士は当然に、それを知っています。
ですから、相談者がそのように回答して依頼、何も相手方弁護士からは連絡がなかったそうです。
弁護士は、証拠がなければ動きません。
その証拠を集めるべきは、自分なのです。
【4】どうやって証拠を集めるか
その証拠の集め方を、具体的な事例と物語で教えてくれるのが『LAW(ロウ)より証拠』です。
教科書のような固い本ではなく、一般書として読み物としても面白い本です。
ですが、その内容はとても実践的で、きっとあなたにも役立つでしょう。
この本を理解し、実践することができれば、かなりの法的問題を自分で解決できるようになります。
パワハラ被害に遭っている人には、必須の本だと思っていますので、ぜひご一読ください。