パワハラや、嫌がらせを受けるなどの経験は、決してプラスではありません。
しかし、コーチングの技術を使うことで、プラスの経験にすることもできるのです。
そのための条件は2つあります。
- 適切なゴールを設定していること
- ゴール実現に向けて動き出すこと
これはつまり「希望」を持つための条件でもあります。
【1】ゴールが、重要性を決める
私達の視野の中には、必ず自分の鼻の頭が映っています。
ですが、普段の生活ではそれは意識していません。
ですから、認識にも上がりません。
私達は、自分達にとって重要なものだけを認識しているのです。
しかし、鼻の頭を意識をすれば、それを認識に上げることはできます。
意識をすることによって、重要性を変えることができるということです。
これが、ゴール設定が重要な理由です。
ゴールを設定することによって、重要性が変わり、認識そのものが変わるのです。
【2】ゴールを基準に、重要性を書き換えていく
もちろん、ゴールを設定したからといって、すぐに重要性が変わるわけではありません。
元旦に目標を設定しても、何も行動が変わらない人がいます。
ゴールを設定するということは、あなたにとっての重要なものが変わらなくてはなりません。
つまり、ゴールを設定するということは、ゴールを判断基準にするということです。
ゴールに関係あるものを重要視し、関係ないものを重要視しないようにならなくてはなりません。
【3】実現に向けて動き出すことで、重要性は変わる
自分にとっての重要性を変えるのに、もっとも簡単な方法が「実現に向けて動くこと」です。
脳は、労力を費やしたものを重要視する習性があります。
ですから、ゴールの実現に向けて動き出すことで、脳はゴールが重要なものだと判断をするのです。
すると、すべての評価が変わるのです。
自分が現在置かれている状況についての評価も変わります。
過去の自分の記憶に対する評価も変わります。
ゴール側の評価基準で、現在、過去を評価し直すようになるのです。
【4】マイナスの出来事も、プラスになる
パワハラ被害というマイナスの出来事の中にあっても、あなたのゴールが起業であり、そこに向かっているなら、パワハラ被害経験はプラスになります。
たとえば、クラウドファンディングで資金提供を求めるときに、あなたのパワハラ被害経験を話題にすることで共感者が出てくるでしょう。
資金集めというゴールから評価すれば、パワハラ被害経験がプラスなのです。
転職活動においても、役立つ可能性があります。
正常な企業文化を持つ会社なら、あなたの境遇に共感してくれるでしょう。
そして、あなたがパワハラで苦しみつつも、誠実に仕事をしたことを高く評価してくれるでしょう。
あなたがゴールを持ち、その実現に向かえば、マイナスの出来事もプラスのものとできるのです。
ただし、マイナスをプラスに変えるには、ゴールを設定し、その実現に向かう行動が必要です。
実現に向かって行動を起こすからこそ、あなたの出来事の意味が変わります。
ですから、ゴールを設定し、その実現に向かって進みましょう。
そして、マイナスの出来事を、プラスに変えていきましょう。