『アカギ-闇に降り立った天才』という漫画があります。
その中でアカギが敵から《自分の『利」を切れる男》と賞される場面があります。これはとても深い言葉で、パワハラと戦う場合にはこの「利」を切る行為=損失を覚悟することが必要となります。https://t.co/ZKGnb3ryP6— パワハラ解決コンサルタント 三國雅洋 (@artof_challenge) 2017年5月14日
『アカギ-闇に降り立った天才』というマンガがあります。
その中に、鷲尾という敵がアカギを、次のように賞する場面があります。
《この男は・・・・・・自分の「利」を切れる男・・・・・・!》
この「利」を切ることができるかどうかは、パワハラと向き合うときにも大切となります。
【1】損失を許容できるかどうか
《「利」を切る》というのは、これは損失を許容できるかどうかということです。自分が持っているものを、どこまで失ってもよいかを決められることです。これは起業論では「許容損失の原則」と呼ばれます。
パワハラと戦う場合、さまざまな損失が予想されます。少なくとも労力、時間はかかります。専門家を雇うことになれば、お金もかかります。この損失を許容できる人だけが動けます。
【2】リスクに目をつぶるのではない
「許容損失の原則」は、リスクに目をつぶるのではありません。むしろ、積極的にリスクを見つめ、その上で最悪の場合でも許容できるかどうかを判断します。
適切にリスクを取るために、リスクを見つめるのです。リスクを見つめ、許容できると判断したからこそ、迷わずに行動に移せるのです。たとえば、私の場合は、顔を出すリスクを考慮した上で、そのリスクは許容できると判断したから、そうしています。
【3】損失を織り込んであるからこそ、新しい行動ができる
副業・起業に関する情報発信についても、実はリスクがあるものです。これを始めることによって、Twitterでいえばフォロアーが、YOUTUBEでもチャンネル登録者が減る可能性は高いと思っています。しかし、それは織り込み済みなのです。
どれだけの利益が出るかについては、実行に移してみないと分からないことのほうが多いのです。取らぬ狸の皮算用をしても、意味がありません。しかし、損失を予想して、それを織り込むことはできます。逆にいえば、損失を織り込んでおかないといつまでも不安が増大して、動けなくなります。
損失を織り込んでおくからこそ、動けるようになるのです。
【4】最悪の事態を想定して、許容できるかどうか
最悪の事態を想定して、それが許容できるかどうかを考えてみましょう。
その上で、許容できると思ったり、「大したことない」と思えるなら、実行に移せばよいのです。
もし、冷静に判断して許容できないと思ったら、別の方法を考えたほうがよいでしょう。
いずれにしても、新しい行動を起こすには損失を覚悟しなければなりません。生じうる損失を覚悟できるからこそ、挑戦ができるのです。
自分は何も賭けることなく、利益だけを得ようとするなんてことは、やはりできないのです。