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法律関連 職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

パワハラを相談するときに、必要な証拠とは?

投稿日:2016年8月21日 更新日:

パワハラ・職場いじめ・嫌がらせについて相談するときには、

どのような証拠が必要かはご存知でしょうか?

今回は、行政書士として、必要な証拠の集め方についてご説明します。

 

【1】証拠の基本は、文字

職場のハラスメント相談室、行政機関など、

どこに相談するとしても、

証拠の基本となるのは「文字」です。

 

誰かに相談に行くときは、

最終的には「文字」の形になっているようにしましょう。

文書で提出するのが一番ですが、

そのEメールという形でも構いません。

大切なことは、文字にしておくことです。

 

【2】被害メモを取り続ける

まず行ってほしいのは、被害メモを作ること。

いつ、どこで、誰から、どのような言動を受けて、どのような気持ちになったかを、書きます。

たとえば、次のような感じです。

 

《H28.8.20 職場にて、上司のXから「Y!ちょっとこい!」と言われ、すぐに行った。

「提出書類はホッチキスで留めろと言っているだろう!

お前は本当にバカだな!やる気がないなら辞めろ!」と怒鳴られた。

Zさんが、ホッチキスで留めずに提出したときは全く怒らなかった。

私は「なんで私だけなんだろうと」悲しくなった。》

 

できるだけすぐに被害メモは取ってほしいのですが、

実際には難しいでしょう。

 

ですから、いつもメモ帳を持ち歩いておいて、

パワハラがあるたびに簡単なメモを取っておいてください。

 

そして、あとでそのメモを見ながら思い返して、

できるだけ正確に、被害メモを書いていきます。

 

【3】ボイスレコーダーに録音する

被害メモというのは、客観性に乏しいので、

ボイスレコーダーによる録音も必須です。

 

基本的には自動録音モードにしておき、

パワハラが起きそうなときは、自分で声を出して

録音開始モードになるように練習しておきましょう。

 

【4】録音は、可能であれば文字起こしをする

証拠の基本は、文字ですので、

録音の内容は最終的には、文字に起こします。

 

これは大変な労力が必要な作業ですので、

業者に依頼するのがよいでしょう。

 

【5】1つのファイルや、文書にまとめる

実際に被害メモを持って相談に行くときは、

被害メモを1つのファイルや文書にまとめます。

また、その被害事実がボイスレコーダーに録音されているなら、

その録音ファイルのファイル名なども、記載しておきます。

 

基本は、相談を受ける側に手間を取らせないことです。

これは意外と大切で、

あなたの味方になってくれるかどうかに、

関わってきます。

 

【6】味方につけること

法律家のように依頼者のための動く人ではない場合、

相談を受ける人達は、基本的には中立です。

 

あなたの主張と、加害者の主張は、

どちらが正しいかはわからないというスタンスでいます。

これは、会社内の相談機関でも、行政機関でも同じです。

 

ですから、いかに味方につけるかが大切になります。

そのときに大事なことは、

自分の非も認めつつ、事実に語らせて、自分が動く意思を見せることです。

 

「自分にも非があるとは思いますが、

このような事実を受けています。

これはパワハラだと思うのですが、

何をすればよいのかわからないので、

サポートしてください。」という形を取ることです。

 

【7】「助けろ」では、助ける気持ちは起きない

当然のことですが、強制されて動きたくなる人はいません。

仕事なんだから助けろと言われて、助けたくなるわけはありません。

どれだけあなたが辛い状況にあっても、

その態度をとった瞬間に「あなたが悪いのでは?」となります。

 

ですから、サポートを求める立ち位置に立ってください。

それが、パワハラを相談するときには、とても大切なことです。

 

20160804

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