仕事ができる人も、パワハラ被害者となります。
むしろ、相談に来られる方は、
仕事ができる人が多い。
適格に判断できるからこそ、
ご相談をいただけるのでしょう。
【1】仕事ができる人は、加害者にとって脅威
『だれもわかってくれない あなたはなぜ誤解されるのか』という、
とても直球なタイトルの本があります。
学問的に、しっかりと書かれた本で、大変参考になりました。
パワハラを受ける理由も、ここには書かれています。
簡単に言えば、あなたが、
相手の自己肯定感を脅威にさらすからです。
【2】自己肯定感を、自分で保てない人たち
自己肯定感は「self-esteem」の和訳です。
esteemは「評価する」という意味ですから、
self-esteemの本来的な意味は、
「自己に対する評価」です。
ですから、自己肯定感を上げるのは簡単。
自分で自分を高く評価するだけでよいわけです。
しかし、パワハラ加害者は、それができません。
自分の自己肯定感を高く保つために、
あなたを排除しなければならないと
思い込んでいます。
【3】自己肯定感は、他者との比較で生まれる
実は、この思い込みも、ある程度は仕方がありません。
私達は、他者との比較をしたがる傾向があることが、
わかっています。
特に自己肯定感が低くなっているときは、
自分より下だと思う人を探すことで、
自己肯定感を高めようとする性質があることも、
心理学的にはわかっているのです。
【4】セルフトークの威力
しかし、自己評価を高めるために、
他人の存在は必要ではありません。
事実、心理学の実験で、
心の中で自分を褒めることが、
他人からの褒め言葉と、同じくらいのインパクトを持つことが
分かっています。
つまり、自分で自分を褒めることで、
自己肯定感を高めることができるということです。
【5】24時間365日、自分を高く評価し続けよう
もしあなたが、パワハラ被害を受けているなら、
心の中の声だけは、徹底的に自分を高く評価し続けましょう。
ネガティブなものは、ポジティブなものよりも強いのが、現実です。
1つのネガティブ要素が生じたとき、
それを通常の状態に戻すためには、
その10倍近いポジティブ要素がある必要があります。
ですから、心の中で徹底的に自分を褒めるようにするのです。
あなたは、他人の評価に影響される必要はまったくないのです。
あなたは、他人が何を言おうと、自分を高く評価し続ければいい。
24時間365日、心の中で、自分を高く評価し続けるのです。
現状にとどまっている自分に対して「自分らしくない」と言い、
現状打破に向けた行動をとっている自分に「自分らしい」と評価をしましょう。
あなたは、パワハラ被害を受け続けることを、
受け入れるような人ではないはずです。
【6】あなたは社会貢献する人
あなたは、社会貢献する人です。
困っている人を助ける人であり、辛い人を支える人です。
ご自身の辛い経験を活かして、
社会に役立つことを為すのが、あなたです。
もし今、そのような状態になく、
もしくは、そのような状態に向かってもいないなんて、
あなたらしくないことです。
これはスピリチュアルな教えではありません。
あなたは、自分のことをそのように評価すべきだということです。
仕事ができるなら、社会貢献しなきゃ。
辛い思いをしたなら、辛い思いをした人を助けなきゃ。
そう思うのが、あなたではないでしょうか。
社会貢献に向けて、動き出しましょう。
そのための第一歩は、自己評価を高く保つこと。
そして、そのためにするべきことは、心の中で、
自分をいつも高く評価しつづけることです。
〈追伸〉
もし、今回の記事があなたのお役にたったなら、
ぜひ一度、お目通しください。
11月3日にパワハラに耐えかね退職しました。3時間も個室で怒鳴られ続け、それが2週間に三回もあり、人格も存在も否定され、家族のことさえも。自殺が頭をよぎりました。しかしこれで終わってはダメだと思い直しました。辛い思いをしている人はたくさんいますが、負けないでほしいと思います。正義は勝ちます。
コメントありがとうございます。
自殺が頭によぎる気持ち、わかります。
>辛い思いをしている人はたくさんいますが、負けないでほしいと思います。正義は勝ちます。
おっしゃるとおりですね。
私達が、その証明となりたいですね。