私の仕事は、
基本的には後方支援です。
そして、それこそがきっと、
私の天職なのだろうと思います。
【1 】サポーターでいることへの、罪悪感
後方支援であること、
前面に立って、
何かをするわけではないことに、
罪悪感がないわけではありません。
後方支援は、やはり楽な部分があります。
最終的には、本人の責任にできなくはない。
それが、罪悪感を作ります。
【2】サポーターでいることの辛さ
そして、後方支援しかできないことの
辛さもあります。
これは、親になってから、
とても強く思いますが、
代わりに行ってあげたい気持ちになることのほうが
多いものです。
私が直接動けば、解決は早いだろうと
思うことは多々あります。
上司が
部下に対して思う気持ちでも、
あるかもしれません。
【3】後方支援の楽しさ
それでも、後方支援の楽しさは、
他には変えられないものだと思います。
後方支援をする人は、
人の成長を、
見続けることができるからでしょう。
家庭教師の例で言えば、
ちょっと前まで、
方程式については手も出さなかった生徒が、
ちゃんと問題文を読み、式を考えている。
自分にも解けるかもしれないという
自信が芽生えたことを見つけることができる。
被害者支援の例で言えば、
少し前までは、生きることにさえ
絶望を感じていた人が、
今度は相手に復讐することを考えているほど、
生きるエネルギーが生まれてきているのを知る。
日々のコミュニケーションを通して、
こういう変化をいち早く知ることができる。
はた目から観たら、
些細な変化に見えるかもしれません。
しかし、日々の接触があるからこそ、
後方支援は、日々、このような変化を
感じることができます。
そこがたまらなく、嬉しいのです。
【4】継続的なコミュニケーション
もちろん、後方支援といっても、
1回限りの支援だけでは、
上記のような喜びはないでしょう。
また、直接的なコミュニケーションがないと、
相手の変化を感じることもできません。
ですから、より正確に言えば、
1対1のコミュニケーションを通じた
継続的な後方支援が、
私の天職なのだと思います。
【5】その人らしさの大切さ
後方支援は得意で、
好きなのですが、
それによって
成し遂げたいことは何かと言われれば、
その人らしさをより際立たせることかもしれません。
別の視点で言えば、
”その人が好きなことができるようにすること”なのでしょう。
しかし、私が直接的に感じる喜びは、
その人らしさが発揮されていくことです。
それは別の視点で言えば、
自己肯定感が高まった状態でしょうし、
ビジョンやゴールを持った状態でしょうし、
夢中になっている状態なのでしょうが、
私は、きっと、
その人の個性が発揮されるところを
見たいだけなのでしょう。
そして、それが
私にできる一番の貢献なのだろうと
確信しつつある今日この頃です。