パワハラ脱出プロジェクト|福井県敦賀市パワハラ問題解決の専門家による被害者のための総合情報提供ブログ

福井県敦賀市のパワハラ解決コンサルタント(行政書士・コーチ・コンサルタント)による、被害者のための総合情報提供サイト

法律関連 職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

行政に「言い訳」を与えることで、行政は動く。

投稿日:2017年2月7日 更新日:

厚労省はパワハラの定義を出しています。

 

定義を出している以上、

厚労省の相談員は、

そのパワハラの定義に当たる以上は

パワハラだと認識します。

 

しかし、認識したとしても、

動くかどうかは別ものです。

Mitigious (lock)

Creative Commons License brett jordan via Compfight

【1】行政は、被害者の味方ではない。

ただ、行政の基本的な立ち位置は、中立です。

決して、被害者の味方ではありません。

 

行政にとって、もっとも困るのは

正当性が確保できないことです。

言い換えると、言い訳ができない状態になることです。

 

つまり、行政を責任を取りたくないわけです。

ですから、言い訳できる状態を、

こちらで用意してあげなければなりません。

 

【2】行政は、誰かの味方とはなれない。

行政は、法律家と違って、中立の立場です。

ですから、あなたの言動をそのまま信じて、

会社に注意をするということはできません。

 

でも、あなたの言動を、そのまま伝えることはできます。

「○○さんはこう主張している」ということを根拠に、

指導することはできるのです。

 

ただ、このとき、あなたの言葉が単なる口頭のものだと、

「私はそんなこと言っていない」と言われる可能性が出てきます。

 

被害者に裏切られたとき、自分の責任になるのを嫌がります。

 

【3】あなたの主張を、文書で出す。

 

行政に対して、本当に動いて欲しければ、文書を使いましょう。

口頭での相談で、動いてくれる担当官もいます。

しかし、文書で出すと、動いてくれる可能性がぐっと上がります。

 

文書であれば、あなたの主張を聞き間違えるということはありません。

少なくとも、「私はそんなこと言っていない」と裏切られることがなくなります。

だからこそ、行政は安心して、指導ができるのです。

 

【4】行政が動きやすい状態を作ること

行政は、基本的には動きたがりません。

そして、責任も取りたがりません。

だからこそ、文書が大切なのです。

 

あなたの主張が文書となっていれば、

動かないことが責任問題となりますし、

動くことのデメリット(裏切られる可能性)も減ります。

 

つまり、あなたの主張が文書になっているだけで、

行政としては動きやすくなるのです。

 

行政に動かしたいなら、文書を利用しましょう。

必ず動くとは限りませんが、動いてくれる可能性がかなり高まるのは確かですよ。

 

-法律関連, 職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

no image

パワハラを受けて、会社に行きたくないときの対処法

パワハラを受けて、会社に行きたくないと思うのは、自然なことです。 しかし、会社をすぐに辞めることもできない。 このような場合、どうすればよいのでしょうか。   【1】対処療法と、根本治療の2 …

no image

「have to(~しなければならない)」を排除すると、動き出せる。

会社を辞めたいのだけれど、 辞めるための準備をする時間を持てないとき、 もしくは、終業後に疲れすぎているとき、 あなたにしてほしいことがあります。   正確に言うと、止めてほしいことがありま …

no image

パワハラがない社会は作ることができる。

私のゴールの1つは、パワハラがない社会を作ることです。 現段階でもこのゴールの達成方法は分かりません。 しかし、パワハラのない家族を作ることができ、パワハラのないグループを作ることができ、パワハラのな …

no image

パワハラに対抗しても、何も変化しないかもしれない。しかし、何もしなければエスカレートする。

反論をしたり、反撃をしても、何も変わらないかもしれません。 むしろ、いっそう加害行為が悪質になる可能性もあります。 しかし、何もしなければ、必ずエスカレートします。   【1】反撃しても、必 …

no image

パワハラを受けたら、すぐに辞めるのが賢明な判断。

パワハラを受けたら、すぐに辞めるのを考えるのが賢明です。 もちろん、指導監督する立場にある人への相談や、加害者への警告などはしたほうがよいでしょう。 しかし、それらをしてもパワハラが放置され、もしくは …

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。