パワハラ脱出プロジェクト|福井県敦賀市パワハラ問題解決の専門家による被害者のための総合情報提供ブログ

福井県敦賀市のパワハラ解決コンサルタント(行政書士・コーチ・コンサルタント)による、被害者のための総合情報提供サイト

職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

加害者に対して心理的に優位に立つために、パワハラに関する法律を知っておく。

投稿日:

 

【1】パワハラは法律上の用語ではない

パワハラは社会問題となっているため、パワハラ問題に関係する行政が各自で定義を出しています。しかし、法律上は、パワハラの定義はありません。

法律上の定義はないため、厚生労働省の定義に該当するパワハラを受けていたとしても、必ずしも法律違反とは言えないのです。

しかし、それでもパワハラに関連する知識は持っておいた方がよいでしょう。

それは、加害者に対して心理的に優位に立つためです。

 

【2】定義を知っておくメリット

加害者は、自分の言動がパワハラに該当するとは思っていません。違法行為だと認識していないのです。

ですから、あなたが加害者に対して「その言動はパワハラです」と言っても、相手は納得しないでしょう。

しかし、あなたが厚生労働省のパワハラの定義と、パワハラの6類型を示して「今の言動は、厚労省のパワハラの定義に該当します。」と主張したらどうでしょうか。

あなたが厚労省のパワハラの定義を示すことで、加害者に対して、しっかりと主張できるようになるのです。

【3】認識できるから、対処できる

パワハラの定義を知っておくことは、被害から早く抜け出すためにも大切です。なぜなら、パワハラ被害者の中には、自分が受けている被害をパワハラだと認識していない人も多いからです。

厚労省のパワハラの定義を知っておくことで、自分が受けている言動はパワハラだと認識できるようになります。加害者が「指導」だと主張したとしても、「自分が受けているのはパワハラだ」と気づくことができるのです。

気付くことができるからこそ、対処行動を取ることができるようになります。ですから、定義を知っておくことは大切なことなのです。

もちろん、定義に当てはまったからといって、法的に何かができるとは限りません。しかし、相手の言動が違法な行為であると主張しやすくなります。そして、自分は悪くないのだと自分の正当性を確認しやすくなります。

それが加害者に対して、心理的に優位に立つことにつながるのです。

パワハラは最終的には心理戦です。しかし、心理戦に勝つためにはある程度の法的知識が必要となります。

パワハラの定義などを確認しておきましょう。きっとあなたは”悪いのは加害者だ”と思うことができ、対処行動を取りやすくなるはずです。

 

-職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

no image

パワハラに対抗する小さな一歩が、置き石となる。

パワハラ行為に対抗するために、 あなたが今できることを、 全部、同時に実行してみましょう。 あなたが、行動に落とし込めば落とし込むほど、 取りうる手段が増えていきます。   【1】会社の上司 …

no image

【Sarahahご回答】労働局への相談は、無意味なのか?

【1】無意味となる行動はない 労働局への相談は、解決に向けた布石にすぎません。 この「労働局に相談した事実」ことが大切なのです。 「労働局にも相談しました」と伝えた上で、内部で改めて相談をしてみてくだ …

no image

パワハラを受けやすい人はいない。ただし、長引く人には特徴がある。

無料個別相談会のリンクです。 ⇒パラハラから脱出する現実的な解決策を知りたい方は、こちら   4人に1人が、過去3年以内にパワハラ被害を受けたことがあるとの統計があります。 ですから、パワハ …

no image

パワハラから抜け出すためには、無理をしてはいけない。

無理をしないように気を付けましょう。許容できるリスクのみを、とっていくようにするんです。 うまく行かなくても問題ないこと、またはうまく行かなかったときリカバリーできることだけをするようにするんです。 …

no image

職場での陰口への対処法

職場における陰口も、 場合によっては、パワハラに当たるものです。   厚生労働省が定義するパワハラでは、 「職場内の優位性」が、条件の1つとなります。   しかし、この「職場内の優 …

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。