パワハラを目撃したとしても、それを「パワハラだ」と指摘するのは難しいことです。
「自分がターゲットになるのではないか・・・」、「社内での居場所がなくなるのではないか」との不安が出てくるからです。
私の知る限りでは、実際にそのような目に遭ってしまった人もいます。
パワハラ当事者でない人が、それを指摘するのは簡単ではありません。
そういう人に一度検討してみてほしいのが、『ソレハラ』というサービスです。
ソレハラとは、ハラスメント匿名裁判・ハラスメント匿名教え合いメール・ハラスメントの専門家との情報交換が行える、「みんなの考えるハラスメント」を共有する為に生まれたサービスです。
このサービスについては、下記の記事でより詳しく説明しています。
職場の同僚がパワハラを受けていても、なかなか声を上げることはできません。 加害者に対して、自分が告発をすれば、自分にパワハラが向く可能性があるからです。 そういう場合に、ぜひ利用してほしいサービスが生まれました。『ソレハラ』というサービスです。 今回はハラスメントを匿名で代理通知してくれるサービス『ソレハラ』について、紹介をします。 【1】「ソレハラ」の概要 『ソレハラ』は、ハラスメントを匿名で、代理通知してくれるサービスです。 あなたの代わりに、『ソレハラ』が相手に「ハラスメントですよ」と伝えてくれます。 あなたの氏名やメールアドレスを登録する必要は一切ないため、匿名性は完璧と言えるでしょう。 【2】『ソレハラ』の使い方 まずは、『ソレハラ』のサイトに行きます。 すると、2018年9月現在では次のような画面が表示されます。 【3】ハラスメントの種類を選ぶ 画面を下の方にスクロールをすると、ハラスメント入力フォームがあります。 あなたが受けているハラスメントの種類をクリックして選択しましょう。 【4】ハラスメントの程度を選ぶ。 ハラスメントの種類を選んだあとは、ハラスメントの程度を選びます。 【5】相手方の氏名とメールアドレスを入力する 次に、メールアドレスと名前を入力します。 これは両方とも入力をしないと「どちらも入力してください」と出てきます。 しかし、匿名通報者である私達の名前やメールアドレスの入力は一切不要です。 相手のメールアドレスが分からない場合は、会社のハラスメント担当部署のメールアドレスでもよいでしょう。 なお、一般の会社では人事部がハラスメント担当をしていることが多いです。 【6】送信時間を設定する。 そして、素晴らしいのが、このステップです。 送信時間を設定することができます。 たとえば2週間後にメールを送信するなどを決めることができます。 これによって、誰が送信したのかがさらにわかりにくくなりますね。 たとえば1週間後を指定すれば、1週間後に相手方に通知が行きます。 ですから、誰がこのサービスを利用したのかは、まったく分かりません。 【7】文面を確認する そして、文章もすでに作られています。
『ソレハラ』では、加害者のメールアドレス宛てに、匿名で通知をしてくれます。Aさんが加害者なら、そのAさんに注意を促すメールを送ってくれるのです。
しかし、相手方のメールアドレスに直接送るよりも、まずは企業のハラスメント担当部署のメールアドレスに送るほうをお勧めします。
加害者のメールアドレスを知らない場合もありますし、知っている人から自分が特定される可能性があるからです。
『ソレハラ』を介した通知によって、会社が、トップからのメッセージや、アンケート調査などの対策を行ってくれたら、あなたは十分に役割を果たしたと言えます。
もし会社が動かない場合は、加害者のメールアドレス宛てに送ってもよいでしょう。ただ、そこまでする義務はあなたにはありません。
パワハラを指摘するのは、決して簡単なことではありません。それを指摘する人は、リスクを負うことになってしまいます。被害者でない人々にまで、リスクを負えとは言えません。
ですから、会社の代表メールアドレスなど、誰でも知ることができるメールアドレス宛てに『ソレハラ』を通じた匿名通知をするだけでも、十分です。
あなたが無理をしない範囲でよいので、被害者のために動いていただけると嬉しいです。