仲がよかった人から、パワハラを受け始めることは、頻繁にあります。
急に態度が変わって、あなたには身に覚えがない。
しかし、どんどん嫌がらせがエスカレートしていく。
このようなことは、”ときどき”ではなくて、”頻繁に”あります。
【1】あなたがするべきこと
このようなとき、あなたがするべきことは、仲直りをすることではありません。
どこまでなら許すのかを決めることです。
特にパワハラ行為について言えば、いつまで耐えるつもりなのか、
その最終期限を決めることです。
つまり、見切りをつける期限を切ることです。
【2】人は変えられない
あなたは、相手を変えることはできません。
ですから、諦めるしかないのです。
もともと仲がよかっただけに、
「なぜこんなことになったのか」と、
考えたくなる気持ちは、痛いほどわかります。
しかし、相手はあなたが知っている相手ではありません。
もう、昔のように付き合うことはできません。
昔のような関係性に戻ることはできないのです。
喪失したという事実を、認めてみてください。
喪失したという事実を認めることが、次へ進むことにつながります。
【3】喪失したものを認めること
新しい変化を起こしたいとき、
なぜ変化を起こすことができないのか。
それは、喪失しているのに、喪失していないと思い込むからです。
夫婦に始めて子供が生まれたら、夫婦二人きりの時間はもうありません。
しかし、「夫婦二人きりの時間を、喪失したくない」と思う。
だから苦しくなるのです。
「取り戻したい」ではなくて、「失いたくない」と思う。
ここには、”まだ喪失していない”という勘違いがあります。
パワハラ被害でも同じです。
完全に人間関係が崩れているのに、崩れていないと思うから苦しいのです。
パワハラ被害を受けた時点で、加害者との良好な関係は、失っています。
この喪失した事実を認めないから、判断を誤るのです。
【4】失った事実を認めるから、ゴールが決まる
喪失した事実を認めるからこそ、次のゴールを見つけることができます。
ですから、先にするべきことは、元々の関係性について手放すこと。
現時点ではマイナスの関係性であることを認めること。
そして、将来においても、
同じような関係性が続く可能性が高いと認めること。
その上で、今後どのような関係性を築きたいのかを考えましょう。
それが次のゴールです。
いずれにしても大切なことは、加害者に対して、
あなたが抱いていたポジティブな思い込みを外して、
現状のあなたへの言動を、現状として認めること。
昔のような関係に戻ることはまずないと考えて、
今後もそのような言動が続くものとして、考えることです。
喪失したことを認めるのは、辛いことです。
しかし、ないものはないと思わないと、次に進めません。
まずは失ったことを認めることから、始めましょう。
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