「自己中心的な性格を直したい」、「わがままな自分がイヤだ」とおっしゃる方がいます。
しかし、そのように悩まれる方は大丈夫です。
本当に自己中心的な人は、そもそも自分が自己中心的だとは思っていません。
しかし、それでも性格を直したいと思う理由があるのでしょう。
ですから、どうすれば性格が変わるのかについて、お話ししたいと思います。
TraumaAndDissociation via Compfight
【1】「自己中」だと悩む理由
パワハラ被害に遭われている方には、「自分は自己中心的だ」と思っている方が多くいらっしゃいます。
それは、加害者や周囲から、「自己中心的だ」と言われ続けるからです。
人は、それぞれ自己概念(セルフイメージ)を持っています。
そして、そのセルフイメージは、他人のあなたへの言動によって定まります。
つまり、他人から「あなたは本当に自己中心的だね」と何度も言われると、自分が自己中心的な性格だと思うようになるのです。
【2】セルフイメージを変える方法
他人の言動から、あなたはセルフイメージを作っています。
では、一番簡単な性格の変え方は、他人からの言動を変えてもらうことです。
大学になってから、急に活発的になった同級生はいませんか?
または、そのとき付き合っている恋人によって、暗くなったりする人を知っていませんか?
これは、他人からの言動が変わったことによって、性格が変わるわかりやすい例です。
実際、私も大学生よりも前と、その後では大きく性格が変わっていると思います。
【3】他人の言動は、諸刃の剣
環境が変われば、他人のあなたへの言動も変わります。
ですから、あなたの性格も変わっていきます。
しかし、他人があなたの望む性格にしてくれるとは限りません。
付き合う相手を変えることで性格を変えることはできますが、付き合う相手を間違えるとあなたに大きな悪影響が起きてしまいます。
他人を利用して自分の性格を変えようとするのは、諸刃の剣なのです。
【4】セルフトークと、セルフイメージ
そこで、役立つのが、セルフトークのコントロールです。
セルフトークというのは、心の中の声のこと。
本を読むときに、心の中で声にしているでしょう。
もしくは、マンガで吹き出しで書かれる心の声がありますね。
あれが、セルフトークです。
セルフトークは、自分の心の声です。
ですが、セルフトークは、セルフイメージに大きな影響を与えます。
「自己中心的だね」と言われても、心の中で《あなたほどでは、ないけれどね》と答えているなら、自分が自己中心的だと悩むことはありません。
それどころか、《私ほど他人を大切にする人はいない》と思っていたなら、自己中心的だと悩むことなどありません。
つまり、セルフイメージを決めるのは、セルフトークなのです。
私達は、他人のあなたに対する言動を取り入れて、セルフトークをつくり、そしてセルフイメージを作ります。
つまり、「自己中心的だね」と何度か言われて、《私は、自己中心的なのかも》とセルフトークをし、《自己中心的で嫌な性格》というセルフイメージを作り出して、悩むのです。
ですから、セルフトークを変えれば、セルフイメージも変えることができます。
【5】セルフイメージは、結局のところ自己評価
セルフトークの積み重ねが、あなた自身のセルフイメージを作っています。
ですから、最終的には自分のことを、どう評価するかによって、あなたの性格は決まります。
「私は最低なヤツだ」と本気で言っている人がいるとして、その人が明るい性格になれるはずがありません。
自分の性格をどのように評価するかが、自分の性格となっていくということです。
ですから、他者貢献が大好きな自分になりたければ、そのように自己評価をし続ければよいのです。
他者貢献したときに「自分らしい」と捉えて、他者利益を忘れていたときは「自分らしくない」と評価し続けるのです。
もちろん、性格が変わるまでこれを続けるのは、簡単なことではありません。
ですが、性格を、原理を使って変えることができると思えるのは、あなたにとって大きな救いとなるはずです。
ですから、ぜひ挑戦していただけたらと思います。
これは、自分が「臆病者」だと思って悩んでいるときも、使える原理です。
自分の性格で悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。
自分を変えていくための原理を、しっかりと学びたい方は、次の講座もご覧ください。