現状を打破したいと思うとき、「今、するべきこと」をしてはいけません。
むしろ「今、するべき」とは、全く思わないことこそ、するべきなのです。
Wicker Paradise via Compfight
【1】RASと重要性
人間の脳には、RASというシステムがあります。
これは、現状のあなたにとって重要なものだけを、認識に上がらせる脳のシステムです。
逆に言えば、RASによって遮断された情報だけを、私達は認識しているのです。
【2】RASがスコトーマを生む
私達の脳は、五感が受け取っている情報のすべてを、認識に上げているわけではありません。
RASによって取捨選択された情報だけを、認識に上げています。
物理的には受信している情報でも、振るい落とされたものがあるということです。
この物理的には受信していても、RASによって遮断され意識に上がらない部分を「スコトーマ(心理的盲点」と呼び舞す。
RASという仕組みによって、物理的な盲点以外に、心理的な盲点=スコトーマが生まれるのです。
【3】現状打破のカギは、スコトーマに隠れている
辛い現状から脱出する方法が分からないとき、その脱出法はスコトーマに隠れているのです。
つまり、現状打破のカギは、RASによって遮断されているのです。
RASは現状にとって重要でない情報を遮断する仕組みですから、つまり現状打破のカギは「現状の自分にとっては重要でないこと」となります。
あなた自身は重要だと思わないことこそが、現状打破のカギとなるのです。
【4】「無駄なこと」の中にこそ、現状打破のカギはある
現状の自分にとって重要ではないと思うことは、つまり「無駄」だと思えることです。
「今、他にもっとやるべきことがある」と思うようなことこそが、現状打破をもたらします。
自分にとって無駄だと思えることの中にこそ、辛い現状を好転させるカギはあるのです。
たとえば、起業・副業を始めるぐらいなら、転職活動をしていたほうがよいと思うかもしれません。
ブログやツイッターで、励まし合うことのほうが大切だと思うかもしれません。
でも、今自分が重要だと思うことの中に、現状を大きく変えるようなカギはないのです。
現状の自分にとって重要なものは、現状を維持するために必要ものだけだからです。
あなたの生活の中に、現状の自分にとっては無駄であり、ゴールの自分にとっては重要なものを、少しつずつでもよいので取り込んでいってください。
それこそが、あなたの大きく変換させるときに必要となるものです。
現状の自分の重要性で物事を判断してはいけません。
ゴール側の自分にとっての重要性で、物事を判断し、それをどんどん取り入れていきましょう。