困難な状況において、TOCfE(教育のためのTOC)の「アンビシャス・ターゲット・ツリー」はとても役立ちます。
今回の記事では、『考える力をつける3つの道具』を参考に、その書き方をお伝えします。
手順は次のとおりです。
(手順1) 目標を書く
(手順2) 目標の達成を阻む障害を考える
(手順3) 挙げられた障害の数々を使って、中間目標を考える
(手順4) 中間目標達成のための行動を考える
(手順5) 中間目標達成の順序を考える
【1】目標を考える
まずは目標を考えます。
この時点ではゴールの達成方法は分かる必要はありません。
自分が本当に達成したい目標を掲げましょう。
私はパワハラ被害者のサポートを専門としているので、ご相談者がよくおっしゃるゴールにします。平常状態にいる人にとっては「3ヶ月以内に転職をする」というのは簡単そうに見えるかもしれませんが、パワハラに遭っている状態ではなかなかそうは思えないものです。
【2】障害を考える
目標を設定したら、次は目標達成を阻む障害を考えます。
目標達成ができない理由を考えて、すべて書き出しましょう。
【3】中間目標を考える
障害をすべて書き出したら、次はその障害を使って中間目標を考えます。
「35以上だから、転職は難しい」という障害があるなら、「35以上の求人を見つける」という中間目標を作ります。障害から目標を導き出すのです。
【4】行動を考える
中間目標を書き出したら、次はそれらの中間目標を達成するための行動を考えます。
「35歳以上の求人を見つける」という中間目標に対して、「ハローワークで登録する」などの行動を書き出していきます。先にあげた書籍では、中間目標に対応する行動は1つだけ書かれています。しかし、私は中間目標達成のためにできる行動は、すべて書き出すことをお勧めします。
【5】行動の順序を考える
最後に中間目標と行動の順序を考えます。
並行して行動できるものは、並行して行うほうがよいでしょう。
今回の例でも、すべて並行して行うようになりました。
資格を得てから就職活動をするとなると、まず3ヶ月では足りなくなります。就職活動をしながら、どのような資格や技能が就職価値が高いのかを調べるほうが、効率的でもあるでしょう。
【6】アンビシャス・ターゲット・ツリーを使おう
今回は簡単な事例を取り上げましたが、もっともっと大きなゴールを目指すのにも役立ちます。
何からすればよいのか分からなくて、身動きが取れないときに役立つツールです。
ぜひ活用なさってください。