Phalinn Ooi via Compfight
パワハラ問題に対応するには、
何よりもリラックスが大切です。
加害者はあなたを
恐怖によって心理的に
縛り付けようとしています。
あなたを不安に陥れ、
さまざまな罠を貼り、
心理的にあなたを攻撃しようするのです。
【1】恐怖から、いち早く奪取するには?
大雑把に言えば、
理性優位状態であれば、感情は抑制されますし、
感情優位状態であれば、理性は抑制されます。
そして、理性優位状態とは
簡単に言えばリラックス状態です。
リラックスを心掛けることによって、
理性的になれるということです。
恐怖をコントロールするときも、この原理を利用します。
感情をコントロールするために、
理性的になる必要があり、
そのためにリラックスをするのです。
【2】職場でリラックスするのは難しい?
リラックスする方法には、
さまざまなものがあります。
有名なものはマインドフルネスで、
これは心理学的にも効果があるそうです。
ですが、パワハラを受けている職場で
マインドフルネスを実行するのは難しいでしょう。
そこでお勧めな方法が、深呼吸です。
次のような呼吸をしてみてください。
- 5~7秒かけて、鼻から息をゆっくりと吐く
- 5~7秒かけて、身体の力を抜きながら、口から息をゆっくりを吸う
息を吐くときに身体の力を抜くことで、
よりリラックスができるようになります。
【3】緊急時にリラックスするのは難しい?
しかし、緊急時に深呼吸を思い出すのは
難しいでしょう。
そういう機転がきかないから、緊急時なのですよね。
そのための方法は2つあります。
1つは、常にリラックスを心掛けて生活すること。
もう1つは、緊急時に思い出せるように記憶のフックを作っておくことです。
記憶のフックの作り方は簡単で、
IF‐THEN(もし○○なら、××する)という形式で
意識しておくだけです。
「もしパワハラ行為を受けたら、深呼吸をする」と、
心の中で数回唱えておくだけです。
このIF-THENプランニングについては、
こちらのサイトを観ていただくのがよいでしょう。
How To Use If-Then Planning To Achieve Any Goal
【4】新興宗教?怪しい?
このIF-THENプランニングは、本当に役立つでしょうか?
まるで何か、怪しいにおいを感じるでしょうか?
たしかに、心理学的な裏付けがあると言われても、
にわかには信じにくいでしょう。
それは、そうだと思います。
しかし、信じる必要はありません。
信じないと効果がないなら、それは科学ではありません。
信じようが信じまいが、
実行すれば結果が出るから科学的だと主張できるのです。
IF-THENプランニングは、1度5回ぐらい書けば、
毎日繰り返す必要もないとされています。
ほとんどリスクがないということです。
しかし、90%の人は実行をしません。
これはつまり、変わりたくないからでしょう。
【5】なぜ実行したくないのか?
人は、現状維持を好みます。
逆から言えば、現状を変えることに
とてつもない恐怖を感じるものです。
実行しない理由を、これでもかと思うぐらい
思いつくものなのです。
特にそれが、自分を変えてしまう場合、
現状を変えてしまう場合、
実行しない理由が生まれるものです。
だからこそ、ゴールから評価しなければなりません。
ゴール達成のために役立つかどうかで判断し、
実行をしていかなければなりません。
人は、変わりたくないものなのです。
そして、変わることに恐怖を感じるものなのです。
ですから、それを踏まえてまずはリラックス。
深呼吸をしてリラックスをして、
そして、冷静に判断し、
したほうがよいことは実行に移してみてください。
【実践編】
1 「もしパワハラ行為を受けたら、深呼吸をする」と、心の中で5回唱えましょう。
2 「もしパワハラ行為を受けたら、深呼吸をする」と、2回、紙に書き出しましょう。
3 実行していないなら、実行しない理由を書き出し、それが合理的であるかどうかを考えましょう。