パワハラ加害者の「常識だ」という主張には、「たしかに・・・しかし」で対応できる。

パワハラ加害者は、「常識」という言葉で、あなたを追い詰めます。

「常識がない。」、「こんな常識的なことも知らないのか。」、「有給を全部使うなんで、非常識だ」などです。

この常識という言葉は、とても都合のいい言葉です。

何も論拠がないことに対して、自分が正しいと主張することができます。

そして、それに対して反論するのは、難しいのです。

例えば、パワハラ被害者が即時退職を申し出ると「退職をするなら、一ヶ月以上前に言うべきだ。それが常識だ。」と、言われます。これは、ここだけを切り取れば、たしかにその通りかもしれません。反論が難しいのです。

しかし、そもそもパワハラ行為がなくなれば、そもそも退職をせずに済むわけです。当然、退職を申し出る必要もありません。

パワハラ行為を放置するという非常識を、会社が先に行っています。だからこそ、即時退職という申し出を、せざるを得なくなっているのです。

会社は、自らの無作為によって、パワハラ被害者を退職に追い込んでいます。ですから、「一ヶ月以上前に退職を申し出るべきだ」と、被害者を責めることは許されません。

ただ、このような反論を思いつくことは簡単ではありません。「常識だ」と主張されている部分だけを切り取ると、たしかに常識的に思えるからです。

ですから、相手の主張自体は、一旦は認めてしまいましょう。その上で、「たしかに」と続けます。例えば、「こんな常識的なことも知らないのか。」と言われたら、「たしかに、常識として知っているべきこととは思います。」のように、相手の主張を一旦は認めます。その後に「しかし」で反論を行います。「しかし、会社ごとにルールは違います。教えていただかないと分からないこともあります。」と続けるのです。

もちろん、このような反論を口に出す必要はありません。しかし、少なくとも心の中では、このような反論をしておきましょう。そうしなければ、加害者のいう「常識」に洗脳されてしまうからです。

加害者は、自分にとって都合のよいことを「常識」として主張してきます。そのときに、その主張に対して「それは決して常識ではない」と反論するのは、簡単ではありません。加害者は「常識的」に見える部分だけを、切り取って主張してくるからです。

ですから、相手の主張自体は認めて、「たしかに・・・しかし」という論法で反論を試みましょう。このようにすることによって、相手の「常識だ」という主張に支配されるのを防ぐことができます。

もしあなたが「常識だ」という言葉を言われて苦しんでいるなら、「たしかに・・・しかし」の論法で反論を試みてください。それを相手に対して、口に出す必要はありません。ただ、あなたの内心の自由だけは、取り戻しておきましょう。

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三國 雅洋 について

パワハラ問題解決の専門家 行政書士・プロフェッショナルコーチ・元医療法人理事 法律・心理・経済の専門知識を使って、パワハラ問題を総合解決へと導く日本唯一の専門家
カテゴリー: 退職できないジレンマを解消する。 パーマリンク

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