「分数できない」社員の指導法は? 「傷つけてパワハラ呼ばわり」は困る
近年問題化するケースが増えてきている「パワハラ」。悪質なものが明るみに出るのは必要なことだが、上司や……….≪続きを読む≫
【理論編】
分数ができない部下に、
仕事の必要上、計算ドリルをやらせてもよいかという、記事でした。
これは、やはり具体的な事情による、ということになるでしょう。
社会的に見て許容できる行為であると言えるかどうか、です。
言い換えれば、社会を説得できるような事情があるかどうか、です。
一般的には「計算ドリルを渡された。人格否定だ!」とパワハラを主張しても、
「計算できない君が悪いよね。」となるでしょう。
一方で、計算ドリルを渡すことが、
本人への戒めの形を取った、
嫌がらせの一種であると認めるに足りる事情があれば、
それはパワハラとされるでしょう。
たとえば、普段からチクチクと言っていて、
そのせいで思考能力が落ちてきているときに、
分数の計算をさせたら、計算を間違えた。
そこで、さらに辱めるために、計算ドリルを渡した、というような事情です。
結局は、具体的な事情の差です。
そして、それは結局は証拠の有無なのです。
もちろん、証拠と言っても、
録音や録画をするのは難しいでしょう。
ですから、最初はメモだけでもいいんです。
最初はメモだけでも、
その数が何十ともなれば、
その事実の信ぴょう性が高くなります。
そして、その証拠を用いて、
周囲の協力を得て、行動を起こし、
さらにその結果をメモとして残せば、
より証拠の信ぴょう性が高くなります。
証拠をもとに行動を起こし、
その行動した結果をまた証拠に残す。
この循環によって、あなたの主張の信ぴょう性が高まり、
周囲の人も味方になってくれるのです。
もし、いま、パワハラ等に悩んでおられるのなら、
まずは被害事実をメモにすることから始めましょう。
その小さな一歩が、あなたが自分自身を助ける出発点です。
【実践編】
1 周囲を巻き込む必要があるようなゴールを思い浮かべましょう。
2 そのために必要な小さな一歩を、踏み出しましょう。
3 行動した結果を、ブログなどで書き込んでいきましょう。