「どうすればいいのか分からない」で悩むのは、
「目的地」を決めてからでよいのです。
理論上、「目的地」が決まらないと、
方法は決まらないからです。
【1】ゴールが先、方法は後
コーチングというものには、
「ゴールが先、方法は後」という言葉があります。
これは、そのままの意味です。
まず目的地を定めよう。
それから、目的地への行き方を考えよう、ということです。
【2】ゴールがないと、方法は決まらない
ゴールが先だと言われると、
精神論に聞こえるかもしれません。
しかし、これは単なる精神論、根性論ではありません。
哲学的、脳科学的な理由があるのです。
そもそも、
《方法とは、ある状況において、
特定の目標を達成するための手段》です。
これは、西條剛央先生が「方法の原理」と呼ぶものです。
ここから、当然に2つのことが導かれます。
- 「目標」がなければ、方法は決められない
- 「状況」が把握できなければ、方法は決められない
【3】脳は、重要性の低いものを認識できない
また、脳は重要度の低いものを認識しない性質があります。
世の中に無音の場所なんてありませんが、
仕事をしているとき、誰かと話しているときは、
周囲の音は聞こえません。
脳がシャットアウトしているからです。
方法も同じです。
目的が定まることで重要性が高まる。
そして、そこから初めて方法が見つかるようになります。
映画『トイストーリー2』の中で、
オモチャたちはさまざまな困難に遭いますが、
そのたびにその場所で解決方法を見つけています。
たとえば、車の通行量の多い道路を渡る必要があることになって、
そこで周囲を見渡したときに、
そこに三角コーンがあることに気づく。
それから、三角コーンをかぶって、
道路を横断すればいいことを思いつく。
これは映画の話ですが、
人間の脳の仕組みをよく理解した描写です。
解決に役立つものを持っていても、
ゴールがなければ認識できない。
ゴールがあるから、解決に役立つものが認識できるようになる。
それが人間の脳です。
【4】あなたはどこに行きたいのか。
あなたが行きたいのはどこでしょうか。
方法は、わからなくて構いません。
方法は、目的地を決めてから見つけるものだからです。
- パワハラ加害者を退職に追い込む。
- パワハラ加害者を他部署に移転させる。
- パワハラ加害者に金銭的賠償をさせる。
- パワハラ加害者に刑事罰を受けさせる。
- パワハラ職場から異動する。
- パワハラ職場を退職し、独立する。
- パワハラ職場を誰にとって理想的な職場にする。
いろいろな「目的地」、「ゴール」があります。
そして、それは人それぞれ違ってしかるべきものです。
まずは、あなたのゴールを設定しましょう。
先ほども書きましたが、
ゴール達成のための方法はわからなくてもよいのです。
方法は、目的地を定めてから考えるです。
目的地を定めれば、
今までシャットアウトしていた情報が見えてくるようになります。
ですから、まずは自分の本音に耳を傾けてみましょう。
あなたが本音で達成したいゴールを探しましょう。
ゴールが先、方法は後です。
「どうしたらよいかわからない」と悩むのは、
ゴールを決めてからでよいのですよ。
まずは、あなたが本当に達成したい目的地を
決めてみてください。
そうすると、
今まで、考えたこともなかった方法に
気付くかもしれません。
少なくとも、ゴールがなければ
方法は出てきません。
ですから、まずはゴールを設定してみてください。