「自分に自信を持つためには、成功体験を積み重ねましょう」と言われます。
これは、セルフ・エフィカシーを高める要因の1つに、「成功体験」があるからです。
ですが、私達は結果を左右することはできません。
そこで、「小さな成功体験を積み重ねると、自信がつく」というように主張されます。
しかし、自信を生み出す一番の要因は、結果ではありません。
この点を間違えると、いつまでたっても自信を持てなくなってしまいます。
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【1】大切なことは結果ではなく、結果に対する評価
成功体験はもちろん多いに越したことはありません。
しかし、成功体験の質や量よりも大切なことは、それに対する評価です。
たとえば、京大を卒業している人でも、「自分は頭はよくない」という人がいます。
本気で、自分はただの秀才に過ぎないと思っているのです。
小さな成功体験を積み重ねても、同じように「これぐらい誰でもできて当たり前」と思っていたら、自信がつくはずがありません。
たとえば、私はYOUTUBEで2000本以上の動画を出していますが、だからと言って動画編集技術などに自信があるかと言えば、そんなことはありません。
これぐらい、時間をかければ誰でもできると思っているからです。
自信をつけるのに大切なことは、結果ではなくて評価です。
【2】自信があるとは、どういう状態か
自信があるというのは、目標達成ができると思っている状態です。
コーチングでは、「エフィカシーが高い」と表現します。
エフィカシーというのは「自己のゴール達成能力の自己評価」のことです。
「自分にはゴールを達成する能力がある」との確信度が、エフィカシーです。
つまり自信があるというのは、「自分にはゴールを達成する能力がある」と本気で思っている状態のことを言います。
【3】自信は、結果と関係なく高められる
成功体験が多ければ、多くの場合、「自分にはゴール達成能力がある」と確信しやすくなります。
ですから、成功体験が多ければ多いほど、自信を高めることになります。
しかし、エフィカシーを高めない成功体験もあります。
たとえば、それが「小さな成功体験」です。
「これができたところで、ゴールと何の関係があるのか」ということをいくらしても、自信は高まりません。
反対に、どれだけ失敗をしてもエフィカシーを高めることはできます。
エフィカシー、自信は自己評価の問題だからです。
【4】何を自分らしいと考えるか
何かがうまく行ったとき、自信がある人は「自分らしい」と捉えます。
そして、何かがうまく行っていないとき「自分らしくない」と捉えます。
つまり、自分が実現できて当然だと思っているのです。
そして、実現できていない今の自分を「自分らしくない」と思っています。
大切なことは、このように評価することです。
実現できて当たり前、実現できていない現状はおかしいと、常に評価し続けるだけで、自信は持てます。
行動を起こし続け、うまく行ったら「自分らしい」、うまく行かなかったら「自分らしくない」と評価をし続けるのです。
自信というのは、本質的には自己評価です。
ですから、常に自分を高く評価し続ければ、自信がつきます。
そこに成功体験は必要ありません。
成功体験はあるほうがよいですが、必要ではないのです。
ですから、成功体験説に縛られないでください。
そうではなくて、常に自分を高く評価し続けましょう。