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パワハラ被害者が、心の回復力(レジリエンス)を高めるポイント

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パワハラ被害者にこそ、心の回復力(レジリエンス)を高めることが大切です。

心の防御力を高めること、また心の回復力を高めることが、日々のエネルギーと直結します。

今回は、心の回復力(レジリエンス)を鍛えるときのポイントについて、解説します。

【1】心の回復力(レジリエンス)を高める前提

まず、あなたに知っておいてほしいのは、心の回復力(レジリエンス)を高める前提として、リラックスの技術が必要だということです。

セルフコントロールの基本が、リラックスだからです。

 

感情優位状態から抜け出して、理性優位状態にすることで、初めて自分をコントロールできます。

そのためには、リラックスが必要となるのです。

 

【2】リラックスとセルフコントロールの関係

人間の脳のモードは、大きく分けて2つあります。

  1. 闘争・逃走モード
  2. 休止・計画モード

闘争・逃走モードは、「動く」モードです。

交感神経優位状態で、大脳辺縁系が優位状態とも言えます。

つまり緊張状態で、感情優位状態です。

緊急事態に、俊敏に動けるようにするためのモードと言ってよいでしょう。

このとき、当然ですが脳の状態としては野生に近づいています。

ですから、セルフコントロールが難しいのです。

 

もう1つの「休止・計画」モードは、「考える」モードです。

副交感神経優位状態で、前頭前野が優位状態です。

リラックスしていて、理性が優位となっています。

これは長期的な計画を考えるための脳のモードと言えます。

人間らしく考えることができる脳の状態です。

セルフコントロールをするためには、まず「休止・計画モード」に入る必要があります。

 

【3】リラックする方法を、まずは身に付ける

リラックスする方法として、心理学的にも効果があるとされているのマインドフルネスです。

ですが、マインドフルネスのための時間を取ることさえ、難しい場合があります。

また、職場でしている余裕はないでしょう。

 

そこで、私がおすすめしているのが、深呼吸です。

1分間に4~6回の深呼吸をすると、脳が「休止・計画モード」に入ると、心理学の実証結果があるためです。

これは5~7秒吸って、5~7秒で吐くことを1分間続けるだけです。

呼吸を強制的に止めさせられることは、まず考えられません。

ですから、いつでもどこでもできる深呼吸を覚えておきましょう。

 

【4】リラックスしてから、セルフトークのコントロール

リラックスして、セルフコントロールができる状態になったら、次はセルフトークのコントロールです。

セルフトークは、心の中の声のこと。

この文章をお読みのあなたも、文章を心の中で声にしているでしょう。

その声のことを、セルフトークと言います。

このセルフトークをコントロールするのです。

 

具体的には、常に自分を高く評価するセルフトークをするようにします。

何かがうまく行ったとき「私らしい」、うまく行かなかったときは「私らしくない」という心の中でつぶやくようにするのです。

加害者から暴言を言われたり、嫌味を言われたりしたとき、「あんな人の言葉を気にしているなんて、自分らしくない」と心の中で言うようにする。

仕事上で何かミスをしてしまったときも、「私らしくなかった。次はこうしよう」と心の中で思うようにする。

今日こそは言い返すつもりだったけれどできなかったときも、「私らしくなかった。次は必ず言う。」と心の中で言うのです。

つまり、何かがうまく行くのが当然で、うまく行っていない現状がおかしいのだと、心の中でつぶやくようにします。

これによって、加害者によって下げらかけたセルフイメージを取り戻すのです。

 

セルフトークは、他人の言葉と同じぐらいのインパクトを持つと実証した心理学の実験もあります。

そもそも、他人から低く評価されてしまっています。

ですから、自分のことは、とことん自分を高く評価しましょう。

 

自己評価が上がっても、他人をバカにするような人にはなりません。

自己肯定感と他者軽視傾向の相関係数は、0.03です。

これはほぼ無関係だということです。

 

ですから、徹底的に自分を高く評価する習慣をつけて、セルフイメージを高く保ちましょう。

それによって、高いセルフイメージが強固になればなるほど、他者からの攻撃に影響を受けなくなります。

また、もし影響を受けたとしても、回復をしやすくなります。

 

ですから、リラックスとセルフトークのコントロール。

この2つを、日々の生活で徹底してみてください。

 

あなたの、心の回復力(レジリエンス)が高まることを、保証しますよ。

 

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