「いい人」が損をする社会です。
しかし、「いい人」でも損をしない人は、います。
それが「自己利益の関心」が高い人です。
ですが、「いい人」は「自己利益」に対して、嫌悪感があります。
これを取り除くためには「目的思考」が役立ちます。
【1】「いい人」が損をする社会
『GIVE&TAKE』という本では、「与える量>受け取る量」となる「GIVER(ギバー)」は、社会的に成功者が少ないことを統計で示しています。
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他人のために時間を取られがちなので生産性も低く、犯罪にも遭いやすいそうです。
明らかに、「いい人」が損をしてしまっています。
しかし、「GIVER(ギバー)」の中にも、社会的に成功を収めている人はいるのです。
そして、その人たちの特徴は「自己利益への関心」も高いこと。
つまり、他者に与えることも好きだけれども、自分の利益もしっかりと確保するということです。
【2】「いい人」は、「自己利益の確保」に躊躇しやすい
ただ、「いい人」の多くは、「自分の利益を確保する」となると躊躇してしまいます。
いかに、自己利益を確保することが大切だと思っていても、気持ちとしてできないのです。
そこで、あなたにしてほしいことがあります。
それが「目的思考」をすることです。
これは、「価値の原理」に基づく考え方です。
「あらゆる価値は関心に応じて判断される」
http://www.dhbr.net/articles/-/2938
【3】目的から価値が決まる
「価値は、欲望・関心・目的に応じて立ち現れる」というのが、価値の原理です。
つまり、価値判断は、目的に照らし合わせないとできません。
あなたが、「子どもの貧困問題を解決する」という志をもっていたとします。
そのとき、あなたが自己負担でその活動を続けるのは、目的に照らして「よいこと」なのでしょうか。
「子どもの貧困」をいち早く解決したいのであれば、あなたはその事業に専念し、より多くの資金と人手を集めるべきではないでしょうか。
そうであれば、あなたの時間をしっかりと確保すること、あなたが提供するサービスに適正な利益を請求することは、むしろあなたがやるべきことなのです。
【4】目的から判断をする
目的が、価値を決めます。
つまり、あなたがやるべき重要なことを決めるのです。
ですから、常にあなたが最終的に到達したいゴールを意識して、そこから照らして物事を判断するようにしましょう。
そうしたとき、会社の飲み会に参加することや、感謝もされない仕事をボランティアで行うことなどは、しないことこそが「善」だと本気で思えるようになります。
志をいち早く達成するために、重要なことからするのです。
目的から重要性を判断する習慣をつけて、それに従う練習をしましょう。
それは結果的に、あなたの心も強くしてくれることになるでしょう。