パワハラ被害に遭っていると、恐怖との戦いの毎日です。
「仕返ししたい!」、「言い返したい!」と思いながら、実行に移せない。
臆病な自分に嫌気が、さしてしまいます。
どうすれば恐怖を克服し、臆病な自分を変えられるでしょうか。
今回は、これについてお話ししたいと思います。
【1】セルフイメージ
まず、大切となるのが「セルフイメージ」という概念です。
これは「自分らしさ」と言ってもよいでしょう。
あなたにとって「自分らしい自分」が、セルフイメージです。
このセルフイメージは、他者があなたに対して持つイメージと、必ずしも一致しません。
他人があなたを「明るい人」と思っていても、あなたは自分では「暗い性格」と思っているかもしれません。
しかし、あなたにとって、どちらがリアリティがあるかと言えば「暗い性格」なのです。
つまり、セルフイメージとは、自分にとってよりリアルに感じる自分のことです。
【2】セルフイメージを作るもの
あなたにとって、セルフイメージは現実です。
他人があなたを勇敢な性格だと思っていても、あなた自身が「臆病者」だと自己評価していれば、あなたにとって、あなたは臆病者なのです。
ですから、あなたの悩みを消すには、セルフイメージを変えなくてはなりません。
「自分は勇敢な性格」だと思うことができて初めて、「臆病者でなくなりたい」という悩みから解放されるのです。
では、そのセルフイメージを作るものは何でしょうか?
それは、セルフイメージの本質を考えると分かります。
セルフイメージの本質は、リアリティです。
リアリティは、イメージと臨場感から生まれます。
つまり、セルフイメージとは、あなた自身に対するイメージと、それに対する臨場感で作られているのです。
【3】イメージと臨場感
つまり、パワハラ加害者に対して、冷静に、かつ徹底的に反撃をしている自分に、リアリティが持てるかどうかが、大切なのです。
過去のあなたが、どのような行動をとったかは関係がありません。
自分が本当に取りたいと思う行動を取っている自分を、それこそが自分だとリアルに感じられるかどうかです。
頭の中だけでも、最初はいいのです。
まるでその場にいるかのように感じながら、あなたが加害者に対して取りたい行動をイメージしてください。
これを、スポーツではイメージトレーニング、またはビジュアライゼーションと言います。
頭の中で、あなたが取りたい行動に慣れるようにするのです。
こういう小さな行動の積み重ねが、本当の行動につながります。
そして、それはあなたのセルフイメージにつながります。
騙されたと思って、イメージトレーニングを続けてみてください。
ノーリスクで効果的な方法論の1つです。
ぜひ試してみてください。