パワハラ被害者に知ってほしい心理技術の1つが、自分の心を守る技術。
傷をゼロにすることはできなくても、傷つきにくくすることはできる。
そして、傷の回復を早めることもできる。— 三國雅洋:パワハラ解決コンサルタント (@artof_challenge) April 16, 2017
パワハラは、通常、日々行われるものです。
ですから、2つの対策が必要です。
1つは防御力を高めること、もう1つは回復力を高めること。
この2つは、心理技術によって可能なものですから、ぜひ身に付けておきましょう。
【1】防御力を高める
パワハラは、セルフイメージへの攻撃です。
ですから、パワハラへの防御力を高めるというのは、セルフイメージを維持する技術を身につけることと同じです。
つまり、パワハラを受けても、高いセルフイメージを維持し続けるようにすればよいのです。
そのために役立つ技術は、セルフトークのコントロール。
心の中の声のことをセルフトークと言いますが、そのセルフトークで自分を徹底的に高く評価するのです。
加害者から何を言われても《あの人の言葉に影響を受けるなんて、私らしくない》と言うようにする。
つまり、加害者からまったく影響を受けない強い自分こそが「私らしい」、そうでない自分を「自分らしくない」と心の中で徹底的に評価するようにするのです。
【2】回復力を高める
日々、それを行いながら、さらに回復力も高めます。
このときに役立つのが、「WANT TOなゴールへの邁進」です。
あなたが本当に達成したいゴールは何でしょうか?
「こんなことをしている場合ではない」と思いつつも、やりたくなることは何でしょうか。
ぜひ、それを行いましょう。
「WANT TO(~したい)」に没頭すること以上のカウンセリングはありません。
夢中になれるものがあるなら、それに夢中になり、没頭すればよいのです。
それが、あなたの心の傷の回復にとても役立ちます。
【3】防御力と回復力を高める
いかに回復力が高くても、防御力が低いと、いつかは回復が間に合わなくなります。
一方で、いかに防御力が高くても、回復力が低ければ、いつかは動けなくなってしまうでしょう。
防御力と回復力の両者が必要なのです。
ですから、どちらも高めるように心がけていきましょう。