パワハラを受けているが、転職は難しい。
一方で、パワハラには長く耐え続けられそうにない。
そうなると考えるのが、副業・起業です。
しかし、ここで多くの人が「マーケティングの呪い」にやられてしまいます。
【1】気持ち悪いビジネス用語
パワハラを受けて転職を考える人の多くは「いい人」です。
相手が加害者であっても、傷つけることを躊躇してしまう優しい人です。
そのような人々にとって、一般的なマーケティングは、あまりにも気持ち悪いものに見えるのが普通です。
ビジネスは戦争であり、顧客の奪い合いだと叫ぶ。そして顧客対象を「ターゲット」に定めて、顧客になってもらうための「戦略」を考える。
このような戦争論に基づくマーケティング用語を見ると、普通の感覚を持っている人なら引くでしょう。
【2】マーケティングの呪い
ビジネスの戦争論に違和感を感じながらも、副業・起業を進めるには我慢するしかないと「いい人」は考えます。
そもそもパワハラに耐えるほどの耐性を持ってしまっているのですから、気持ち悪い用語に耐えるぐらいはできてしまうのです。
しかし、「ターゲット」を「獲得する」ための努力に対して、違和感は消えません。
「何のためにしているのか」と副業・起業をすることの意義が分からなくなり、耐えるだけの日々に戻ってしまうのです。
これがマーケッティングの呪いです。
【3】ビジネスの本質は社会貢献
ビジネスの本質は社会貢献です。
社会が求める価値を提供するのがビジネスです。
社会に価値提供をしないビジネスが継続できるわけがないのです。
どんな理由であれ、そのビジネスが継続・発展するのなら、それは社会に価値を提供しているからです。
では、社会貢献をするのに、戦争をする必要があるのでしょうか?
戦争をする必要がないのに、なぜ戦争用語を持ち出さなくてはいけないのでしょうか?
【4】マーケティングは価値を届ける活動
マーケティングは顧客を獲得するための活動ではありません。
価値を届けるための活動です。
あなたが提供する価値を、求める人に届ける活動がマーケティングです。
「私はこういう価値を提供できますが、欲しい方はいますか?」と尋ねる活動です。
そもそもビジネスの本質は社会貢献なのですから、マーケティング活動とはそのようなものです。
「ターゲット」に銃口を向けて撃つようなことはしなくてもよいのです。
【5】戦争用語に騙されるな
ビジネスの本質は社会貢献であり、マーケティングはそれを届けるための活動です。
そもそもビジネスを戦争に例えている時点で、その人は本質を見誤っています。そんな人がするビジネスが長期的に続くはずがないのです。
ビジネスは戦争ではありません。社会貢献であり、価値提供がその本質です。
「マーケティングの呪い」に騙されないでください。
ビジネスは戦争だと言って、あなたを締め出そうとする人たちの罠にはまらないでください。
ビジネスの本質は社会貢献です。自信を持ってビジネスに参加してください。
社会は「いい人」であるあなたのビジネスを、待っています。