パワハラ脱出プロジェクト|福井県敦賀市パワハラ問題解決の専門家による被害者のための総合情報提供ブログ

福井県敦賀市のパワハラ解決コンサルタント(行政書士・コーチ・コンサルタント)による、被害者のための総合情報提供サイト

職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

退職を考えているパワハラ被害者は、同僚・顧客・取引先の心配をする必要はない。

投稿日:

パワハラ被害に遭えば「辞めたい」と思うのは、自然なことです。

しかし誠実な人ほど、退職に踏み切ることができません。

同僚や顧客、取引先に、迷惑をかけたくないという思いがあるからです。

しかし、本来それは組織が考えるべきことです。組織がパワハラ問題解決に取り組み、あなたが「辞めたい」と思わないような環境を整えれば済むことだからです。

【1】パワハラ被害に遭えば「辞めたい」と思うのは自然

パワハラ被害に遭えば「辞めたい」と思うのは、自然なことです。

理不尽な目にあっている状況から自分を助けようとすることを、「逃げ」だと考える必要は全くありません。

あなたを不当に低く評価するような職場からは、抜け出してよいのです。

あなたは、あなたをもっとも高く評価してくれる職場にいるべきです。

「あかるい職場応援団」という厚労省が運営するサイトには、パワハラの定義や類型が書かれています。

あかるい職場応援団 -職場のハラスメント(パワハラ、セクハラ、マタハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト-
あかるい職場応援団は職場のハラスメント(パワハラ、セクハラ、マタハラ)、いじめ・嫌がらせ問題の予防・解決に向けた情報提供のためのポータルサイトです。

ここに書かれている定義や類型に当てはまる言動を受けているなら、それはパワハラといえます。

あなたには、パワハラ被害を我慢する義務はありません。

あなたがパワハラ被害に遭っていて、辞めることができるなら、辞めてよいのです。

【2】誠実な人ほど、退職に躊躇してしまう

パワハラ被害に遭っていて、辞めることができるなら、辞めるほうがよいです。

しかし実際には誠実な人ほど、退職に躊躇してしまいます。

職場に残ることになる人々に、何かしらの影響が及ぶからです。あなたが退職することによって、他の人の業務量が増えてしまうのは、ほぼ確実でしょう。営業職や接客業なら、顧客に対して申し訳ない気持ちになることもあるでしょう。取引先との仕事が、まだ途中かもしれません。

誠実な人、真面目な人ほど、このような影響を考えてしまいます。

そのため、なかなか退職に踏み出すことができなくなりがちです。

【3】周囲への影響は、組織の責任

たしかに、あなたが退職すれば、職場・顧客・取引先に影響はあるかもしれません。

組織もあなたに対して「あなたが辞めると、仕事が回らなくなる」、「今している仕事はどうするのか」など、罪悪感を持たせようとしてくるかもしれません。

しかし、それはあなたが罪悪感を持つ必要はありません。

あなたが退職することで、職場・顧客・取引先が困るのであれば、あなたが「辞めたい」と思わないように、組織が動けばよいだけだからです。

パワハラ問題に向けて組織が取り得る行動は、たくさんあります。被害者の気持ちに寄り添った相談等の支援を行い、「パワハラは許さない」というメッセージを出し続け、事実調査を行い、加害者の処分を行うなど、あなたのために行動をすればよいのです。

あなたを高く評価していることを、組織が行動で示してくれれば、あなたも退職を思いとどまるかもしれません。

あなたが退職することで困るなら、組織はそれぐらいのことをするべきです。

また、あなたが退職して周囲に影響が起きてしまうとしたら、それも組織の責任です。退職に関する事項は、労働契約書の絶対的記載事項です。あらかじめ予測可能なのですから、影響が出ないように人員の余裕を作ったり、顧客対応・取引先対応を複数人で共有しておけばよいだけです。

組織の管理運営の問題であって、あなたが心配してあげる問題でもありません。

【4】退職できるなら、退職したほうがいい

パワハラ被害に遭っているなら、退職したほうがよいです。

もちろん、さまざまな事情で退職ができないことはあります。その場合は、別の方法を考えざるを得ません。

しかし、そのような事情がない場合は、退職すればよいのです。

組織には、あなたが退職しないように、あなたに働きかけるチャンスはいくらでもあります。

あなたが退職しても困らないように備える義務も、組織にあります。

組織は、あなたが退職することで組織に及ぶ悪影響を防ぐチャンスはいくらでもあるのです。

ですから、あなたが退職することによる不利益を、あなたが心配する必要はないのです。

職場に残ると同僚や、顧客、取引先などのことを心配して、退職を躊躇しないでください。

あなたが最も評価される場所に移動しましょう。そしてあなたの本領を発揮してください。

それが社会のためにもなります。

-職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

パワハラを受けて、後先考えずに辞めるのは幼稚なのか?

ブログに、反対意見をいただくことが多くなっています。   その中に「後先考えずに辞めるのは 幼稚だ」というものがありました。 今回は、これについて考えたいと思います。   【1】パ …

no image

パワハラを受けても、心が折れない人になることはできる。

マンガ『海皇紀』の主人公は、いつも逆風にさらされている。その逆境を乗り越えるところがカッコいいのではなくて、そこで心が折れないところがカッコいい。 ではなぜ心が折れないのかと言えば、自己評価が高いから …

no image

パワハラに負けないためには、被害メモとICレコーダーの録音が必要。

パワハラ被害に遭っているとき、必ず集めてほしい証拠が2種類あります。 被害メモ ボイスレコーダー この2つです。   torbakhopper via Compfight 【1】被害メモが必 …

no image

悪口・陰口ばかりの職場から抜け出せ

私は、会社に勤務していたときに、 悪口・陰口しか言わない人の多さに、 ビックリしました。   口から出る言葉の90%が、 他人の悪口または陰口なのです。   今回は、そのような職場 …

no image

厚労省パワハラ6類型「個の侵害」の例

厚生労働省は、パワハラを下記のように定義しています。 職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身 …

読者登録フォーム

【無料メルマガ】『パワハラを脱出する方法』
読者登録フォーム
お名前(姓名)
 
メールアドレス
受信形式
HTMLメール
文字メール
2020年4月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

パワハラなんかに負けない。

あなたはパワハラなどに負けたりしません。

法律面・心理面・経済面の3側面を考慮に入れた、現実的な解決策を実行しましょう。

パワハラ問題の専門家による現実的な解決法は、こちら。

↑無料個別相談会へのリンク

カテゴリー