パワハラ脱出プロジェクト|福井県敦賀市パワハラ問題解決の専門家による被害者のための総合情報提供ブログ

福井県敦賀市のパワハラ解決コンサルタント(行政書士・コーチ・コンサルタント)による、被害者のための総合情報提供サイト

職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

パワハラ加害者に対して、アサーティブな自己主張を心掛ける。

投稿日:2017年5月13日 更新日:

アサーション(またはアサーティブ・コミュニケーション)と呼ばれる自己主張法があります。

 

アサーションは、攻撃的にも、受動的にもならない、建設的な自己主張法です。

アサーションを身に付けることで、自己肯定感を高めやすくなりますので、パワハラ・職場モラハラを受けている人には、ぜひ身に付けてほしい技術です。

 

参考文献

 

http://amzn.to/2ppfwuy

 

【1】アサーションとは何か?

アサーションは、攻撃的にも、受動的にもならずに、建設的に自己主張する方法です。

たとえば、待ち合わせをしていて、約束の時間になっても相手が来ない。

そのときに攻撃的な人はは、「早く来いよ!」と、メールをするかもしれません。

受身的な人は、何もせずに我慢して待つでしょう。

では、建設的な人はどうするかと言えば「待ち合わせのお時間ですが、どうされましたか?もし、30分以上遅れそうな場合は、次の予定がありますのでご予約の変更をお願いしてもよろしいでしょうか?」のように言うかもしれません。

アサーティブなコミュニケーションでは、相手の状況にも配慮しつつ、自分の気持ちにも正直に自己主張をするのです。

 

【2】アサーションは、セルフイメージが高い人のコミュニケーション方法

アサーションは、セルフイメージが高い人の自己主張法とも言えます。

 

自分を大切にしつつ、相手も大切にしている人は、どうやって自己主張をするのかを、示しているのです。

これはつまり、自分のセルフイメージも下げずに、相手のセルフイメージも下げない自己主張の方法です。

 

【3】アサーションの基本

アサーションは、大変奥が深い技術です。

ですが、次の2つを常に念頭に置けば、応用が効きやすいでしょう。

  1. 事実を述べること
  2. 提案をすること

 

事実には客観的な事実と、主観的な事実があります。

客観的な事実というのは、自分以外の人でも、五感で感じられることのことです。

「待ち合わせの時間はAM10:00で、今は10:30です。」

「あなたは今、『お前』と言いました。」

これが客観的事実です。

 

そして、主観的事実というのは、あなたの気持ちのことです。

「悲しいです。」「低く扱われているように感じます。」というようなことです。

 

そして、それを踏まえた上で、あなたからの提案をします。

あなたが、相手にどうしてほしいのかを伝えるのです。

これはつまりは、あなたの主観的事実でもあります。

 

たとえば、パワハラ加害者から「お前は本当に無能だな」と言われたときを考えましょう。

このときアサーティブな対応としては、次のようなことがあります。

「先ほどあなたが『お前は本当に無能だな』とおっしゃいました。そのように言われると、傷つきますし、腹が立ちます。『お前』、『無能』という言葉を使うのはパワハラに該当すると思いますので、やめていただけますか?」

 

【4】あなたの気持ち、感情を言語化する

上記のような自己主張のポイントとなるのは、あなたの気持ちや感情を言語化することです。

嬉しい、悲しい、腹が立つなど、あなたの主観を伝えることができるかどうかが、ポイントです。

 

私達は、ネガティブな感情を言語化することに、慣れていません。

ですから、どうしてもネガティブな感情を言語化することに躊躇してしまいます。

 

ですが、嫌なことは嫌だといってよいのですし、悲しいなら悲しいと言えばよいのです。

不安なら、不安だと言えばよいのです。

 

たしかに簡単なことではありませんが、これができることで大きく自己肯定感が高まります。

ですから、ぜひ恐怖を抱えながらも、少しずつ挑戦してみてください。

 

また、できれば先ほど挙げた本を読んでいただいて、アサーションをしっかりと身に付けてください。

http://amzn.to/2ppfwuy

 

 

-職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

パワハラへの恐怖で縛られているときは、意図的に思考力を落とさないと解決できない。

パワハラから抜け出すには、思考力をあえて落とす必要があります。 思考力を落とさないと、解決策を実行に移せないからです。 【1】思考力が高いと、解決策を実行に移せない 脳には「休止・計画モード」と「闘争 …

no image

パワハラに対して、組織は事実認定を重視しすぎている。

パワハラにおいて、組織が加害者にどのように対応するかが、とても大切です。 加害者への働きかけを放置するのは論外ですが、もっとも一般的な対応はこれです。 つまり、「あの人に何を言っても変わらない」と言っ …

no image

自分に自信がないのは、「成功体験説」に騙されているから。

「自分に自信を持つためには、成功体験を積み重ねましょう」と言われます。 これは、セルフ・エフィカシーを高める要因の1つに、「成功体験」があるからです。 ですが、私達は結果を左右することはできません。 …

no image

攻撃してくる人は、ビビっている。

 「闘争・逃走モード」と呼ばれる脳が状態があります。    攻撃してくる人は、この状態になっています。    では、どんなときにこの「闘争・逃走モード」になるのでしょうか?     …

no image

【雑記】パワハラ、職場モラハラは、命に関わる重大事件。

「人生で初めて殺意を持った。」 クライアントの中には、このようにおっしゃる方もいました。   仕事はEメールやメモを介して与えられ、 誰にでもできるような簡単な仕事だけが回される。 &nbs …

読者登録フォーム

【無料メルマガ】『パワハラを脱出する方法』
読者登録フォーム
お名前(姓名)
 
メールアドレス
受信形式
HTMLメール
文字メール
2017年5月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

パワハラなんかに負けない。

あなたはパワハラなどに負けたりしません。

法律面・心理面・経済面の3側面を考慮に入れた、現実的な解決策を実行しましょう。

パワハラ問題の専門家による現実的な解決法は、こちら。

↑無料個別相談会へのリンク

カテゴリー