今回は、簡単なまとめです。
もしこのブログに興味がある人は、ここから読んでいただけると、
理論的な立ち位置はご理解いただけると思います。
コーチングは、治療を目的とはしていません。
ゴール達成を目的としています。
ゴール達成を目的とすることが、なぜいじめ・嫌がらせ体験をプラスに変えるのでしょうか。
それは、出来事の意味は、事後的に決まるからです。
過去の出来事がマイナスの出来事となっているのは、
今の自分はハッピーではないと思っているからです。
ハッピーだと思っていれば、マイナスの出来事も学びの機会だったのだと、
捉えることができます。
では、現在の自分がハッピーであるにはどうすればよいのでしょうか。
ハッピーな未来をゴールに設定すればよいのです。
人が自分を不幸だと感じるのは、未来も不幸だと感じているからです。
未来が幸せである確信が高ければ、人は今も幸せを感じられます。
では、どのようなゴールを設定すればよいのでしょうか。
もちろん、それはハッピーな未来です。
そして、その他にも2つの条件があります。
「現状の外」と「WANT TO」です。
「現状の外」というのは、”今の自分のままでは達成できないゴール”という意味です。
今の自分のままでも達成できるゴールなら、あなたは変わる必要がありません。
あなたが変わる必要がないのなら、出来事の意味・解釈も変える必要がありません。
ですから、現状の外にゴールを設定する必要があるのです。
そして、もう1つは「WANT TO」、つまり達成したいと思えるゴールであることです。
自分で選び、自分で達成したいと思えるからこそ、そのゴールに向かうやる気が出てきます。
ですから、「WANT TO」も欠かすことができないゴールの条件です。
ゴールが決まれば、今のあるべきあなたの姿が決まります。
それが、あなたが持つべきセルフイメージ、自己イメージです。
たとえば、日本一のPV数を持つそば専門ブログを作るというゴールを立てたとします。
そうしたら、このゴールを達成して当然であるような人物像を作り上げるのです。
たとえば、「そばについての役に立ち、面白く、特徴のある文章を、毎日何個も書いている自分」というセルフイメージを作ります。
そして、そのセルフイメージを、自分のものにしていくのです。
セルフイメージは、人々の「快適領域」を決めます。
自分にとって快適でいられる範囲を決めるのです。
毎日3食食べる人にとっては、3食食べることが快適であり、
1食しか食べられない状況は、不快に感じます。
そして、すぐに快適領域である3食を食べるように、
無意識が働きかけをするのです。
つまり、無意識は快適領域を常に保とうとします。
セルフイメージが、ゴール側に変わることによって、
セルフイメージによって作られる快適領域も、ゴール側に移行します。
そうなると、現在の自分が不快に感じられるようになるので、
ゴール側に作られた快適領域と、逃げ込もうとするのです。
つまり、ゴールを達成するには、
ゴール側を快適領域にすればよく、
そのためにはゴール側にいるセルフイメージを作り上げればよい、ということになります。
では、そのセルフイメージは、どのようにして作り上げればよいのでしょうか。
一般的に、セルフイメージは他人の言動によって作られます。
他人が自分のことをどういうかによって、自己イメージが決まるのです。
しかし、他人の言動は、私達にはコントロールできません。
では、どうすればよいか。
セルフトークのコントロールをすれば、よいのです。
セルフトークとは、簡単に言えば心の声です。
褒め言葉に関する研究では、
自分で自分を褒めることと、他人から褒められることは、同じインパクトを持つことが分かっています。
つまり、セルフトークは、他人の言葉を同じように、作用をするのです。
これを利用して、自分はどのような人物であるかを作り上げていけばよいことになります。
具体的には、ゴールを達成している自分に近づけば「自分らしい」、
遠ざかれば「自分らしくない」とセルフトークをします。
そして、これを徹底するのです。
24時間365日徹底するつもり、徹底して自分を褒めます。
このようにして、セルフトークのコントロールを通じて、セルフイメージを身に付けます。
そうすると、快適領域がゴール側に移動します。
現在の自分が快適領域の外になるということです。
ですから、ゴール側の快適領域へと自然と向かうようになるのです。
ここまでがコーチングの理論的な大まかな説明です。
こういう理論を知っておくと、自分の行動を制御しやすくなるため、
知っておいて損はないとは思います。
ブログでは書けない、かなり有益な情報が満載です。