もしあなたが「いい人」でいるせいで、
会社でパワハラを受けたり、損な役回りをしていて、
「『いい人』なんてやめたい」と思っているなら、
ぜひ一度、考えてみてください。
あなたが「いい人」をやめるのは、
本当によいことなのでしょうか。
【1】あなたにとってよいことなのか
まず大切なことは、
「いい人」でなくなることが、
本当にあなたにとって「いいこと」なのかです。
先に結論を言えば、
「いい人」をやめるのは、
決してあなたにとって、メリットはありません。
- あなたは「いい人」であることに、喜びを感じる。
- 他の人に対して、今までとは違う対応をすることに、罪悪感を感じる。
- 仮に元に戻したとしても、信用されなくなる。
【2】人の役に立つのが嬉しい
誰でも、人の役に立つのは嬉しいでしょう。
「いい人」というのは、
その喜びに取りつかれた人です。
それは自己満足のものかもしれませんし、
承認欲求に基づくものかもしれませんが、
人の役に立つことが喜びとなるのが、「いい人」です。
「いい人」をやめるというのは、
その快を取り除こうとするものです。
これは嗜好品をやめるのと同じように、
かなりの苦痛を伴うものとなります。
【3】今までと違う対応をするのに、罪悪感を感じやすい
対応をよくするのは、比較的簡単です。
サービスを向上させることに対して、躊躇する人はあまりいません。
しかし、「いい人」をやめるというのは、
サービスの質を落とすことです。
もともと「人の役に立ちたい」という気持ちが強いのですから、
そこからあえて、対応を悪くするのは、
とても大きな罪悪感を感じます。
人に共感しやすいので、
簡単には割り切れないのです。
【4】元に戻したとしても、信用されにくい
耐えきれなくなって対応を元に戻したとしても、
そのときは、信用はされないでしょう。
自分から信用を失うようなことをしていたのですから、
当然のことです。
【5】では、どうすればいいのか。
しかし、「いい人」のままではいけない理由がある。
では、どうすればよいのでしょうか。
そのためのポイントは、感情です。
「楽しい」と思える範囲内だけで、与えるようにする。
与える行為が楽しくなくなったら、すぐやめるようにする。
これを意識しておくのです。
「いい人」は燃え尽き症候群になる可能性が高く、
そしてそれは「義務感」に基づいて、
与える行為をしているからだと言われています。
つまり、楽しくないと感じつつ、他人に与える行為が、
「いい人」にとって害となっているわけです。
【6】楽しさを感じる範囲でのみ「与える」
私は、「与える人」ではありませんが、
できるだけの貢献はしたいと思っています。
そのためにブログ記事を書き、
動画を作っています。
これらは、私にとっては
自分の貢献感を満たすものであり、
また、実際に貢献するためのツールなのです。
そして、自分の利益を確保するためのツールでもあります。
私は人の役に立ちたいとは思いますが、
私の時間や労力、専門知識を軽く扱う人の
役に立ちたいとは思いません。
そのようなことをしても、私は楽しくないからです。
このように考えるのは傲慢かもしれません。
ですが、その人に与える時間で、
私は他の人のサポートをしたいと思っています。
私を信頼して依頼してくださった方々に、
時間を使いたいと思っています。
そのようなバランスを取るのに、
ブログ、動画などはとてもよいのです。
自分で出すことができる情報を、
他人の意思に左右されずに、
自分だけで決定できるからです。
もし、あなたが誰かの役に立ちたいと思っていらっしゃるなら、
ぜひブログや動画の活用について、考えてみてください。
きっと、「いい人」である自分を保ちつつ、
自分の利益を確保するためのコツが、
少しずつわかってくるでしょう。
〈追伸〉
もし今回の記事がお役に立ちましたら、
私のメルマガもきっとお役にたつと思います。
下記画像をクリックして、ぜひ一度ご覧ください。
毎日毎日、読む度に 全くそのとおりで 納得するばかりです。
そして、毎日毎日 自問自答するのです。
自分はどうなりたい?どうしたい?
いじめ パワハラで休職中の今、一体 どうすればいいのか?
組合に相談しました…頼りになりません。
人事に相談しました…当たり障りの無いことしか言いません。
労働基準監督署に行きました…決まった事しかしてもらえません。
これから私はどうすればいいのでしょうか?
八方塞がりの今です。
高井さん、コメントありがとうございます。
高井さんがご自身でおっしゃっているとおり、ゴール(どうなりたい?どうしたい?)が出発点だと思います。
その後に、そのゴール達成のための種々の条件(許容損失)が大切となる。
たとえば、パワハラ問題を解決するために法的手段を辞さないのか、どれだけの時間を掛けることができるのか、どれだけのお金を費やすことができるのか。
ゴールと許容損失が決まるからこそ、方法を考えることができるようになります。
もちろん、方法が簡単に見つかるわけではありません。
その方法を選ぶと何かしらの副作用が生じる可能性があり、その副作用を刈り取っていく必要もあります。
根気のいる作業です。
ですが、必ず手はあります。
高井さんに最初に確認していただきたいのは、組合も人事も頼りにならないその会社に残りたいと思っているのかどうか、です。
もし本当は残りたいのではなくて、本当は行きたくないなら、脳は残るための方法をあえて見つけないと思います。
まずは高井さんのゴールを確認してみてください。
本当は何をしたいかが、何より大切です。
どうしたらよいか(方法論)を考えるのは、理論上も後ですよ(^_^)