「パワハラの何が悪いのか」という質問が、あります。
”パワハラなんて、昔は当然だった”とか、”される方が悪い”というのが論拠のようです。
今回は、これについて答えておきたいと思います。
先に結論を言えば、加害者以外にメリットがないからです。
会社の生産性と、職場で働く人達同士の信頼感は、大きく関係します。
心理的安全性がないと、生産性が大きく下がるのです。
パワハラの定義にあるとおり、基本的にパワハラは職場環境を悪化させる行為です。
ですから、パワハラがある時点で、職場内に心理的安全性はありません。
つまり、パワハラは会社の生産性が下がる行為となるのです。
これが、パワハラが悪いと言える1つ目の理由です。
さらに、パワハラによって被害者が休職になり、または退職となった場合も、損害が出ます。
会社は、それまでその人にかけてきたお金、時間、労力が無駄となります。
これが、2つ目の理由です。
その上、会社は安全配慮義務違反として、損害賠償請求を受けるリスクを負います。
これが3つ目の理由です。
さらに、新聞などに掲載されて、会社の信用・名声にも傷がつく可能性があります。
これが4つ目の理由です。
当然、被害者にとっては損しかありません。
職場を失うこともありますし、身体・生命の危機に陥ることもあります。
まだまだ理由はあるのですが、パワハラの何が悪いのかと言えば、加害者以外の人は損ばかりするからです。
もしこのような単純な理由もわからない人がいたら、できるだけ近づかないほうがよいでしょう。
きっと、物事を客観的に見られない視野の低い人に違いありませんからね。