パワハラ被害に遭ったとき、加害者に対して怒りを持つのは自然なことです。「許せない」と思うのが自然であって、「許してあげよう」と思うほうが不自然です。
加害者を許す必要なんてないんです。むしろ、報いを受けさせてやると思っているほうが健全です。— みっく:パワハラ解決アドバイザー (@artof_challenge) April 17, 2020
パワハラ被害にあったとき、怒りを持つのは、当然のことです。
もちろん、加害者を許したほうがあなたは気持ちが楽になるでしょう。怒りを長期的に持ち続けることはあなたの健康にとっても、よくありません。あなた自身としても、あえて怒りを持ち続けたくはないはずです。
しかし、パワハラ被害を受けたことによって、日常生活に様々な困難が出てくると、そのたびに怒りが生じるものです。「なぜ被害者である私が、このような目に遭わなければならないのか」「なぜ加害者は、普通に生活を送っているのか。」自分と加害者のコントラストによって、怒りはいっそう強まります。
このコントラストが弱まれば、つまりあなたが日常生活を取り戻し、加害者に対して報いを受けさせれば、きっとあなたは怒りを持つ機会も少なくなるでしょう。
怒りは、この2つの目標達成のための動力源となります。
【1】パワハラ加害者に怒りを持つのは、当然
パワハラ被害にあったとき、怒りを持つのは、当然のことです。
周囲の人々は、「気にしないほうがいい」、「忘れたほうがいい」と、簡単に言います。
しかし、それほど簡単に忘れられはしません。
パワハラに限らず、ハラスメント行為は拷問のようなものです。拷問を受けた人が、それを簡単に忘れられるはずがありません。それを簡単に許せるはずがないのです。
【2】被害者としても、怒りを持ち続けたくはない
もちろん、加害者を許したほうが、あなたは気持ちが楽になるでしょう。
怒りを持ち続けながら生活すると、無関係の人まで傷つけてしまうこともあります。
怒りを長期的に持ち続けることはあなたの健康にとっても、よくありません。
あなた自身としても、あえて怒りを持ち続けたくはないはずです。
怒りを手放すことができるのなら、手放した方がよいのは確かです。
【3】被害者と加害者のコントラストが、怒りを生じさせる
しかし、怒りを手放すのは簡単ではありません。
パワハラによる被害は、パワハラか起きたその後にも生じます。そのときだけの傷ではないのです。
フラッシュバックすることはよくあります。パワハラ被害によって不眠症になったり、パニック障害になったり、適応障害になったり、いわゆるうつ病になる人も多くいます。
「なぜ被害者である私が、このような目に遭わなければならないのか」という思いが、どうしても出てきます。
一方で加害者は、今まで通りの生活を送っています。「なぜ加害者は、普通に生活を送っているのか。」という思いも出てきます。
この自分と加害者のコントラストによって、怒りはいっそう強まります。
【4】コントラストを弱めることで、怒りは弱められる
このコントラストが弱まれば、つまりあなたが日常生活を取り戻し、加害者に対して報いを受けさせれば、きっとあなたは怒りを持つ機会も少なくなるでしょう。
あなたが日常生活を取り戻せば取り戻すほど、加害者が報いを受ければ受けるほど、あなたの中での怒りは弱まります。
どちらか一方だけで、怒りを手放すことができる人もいます。
両方とも叶えることで、初めて怒りを手放すことができる人もいます。
自分が日常生活を取り戻すことで、加害者に対する怒りがふつふつと蘇ってくることもあります。
【5】怒りを、動力源にして動く
怒りは、このコントラストを弱めるための動力源となります。
あなた自身の日常生活を取り戻すために行動を行っていきましょう。
あなたがパワハラ被害に遭う前までに、日常生活で行なっていたことを少しずつ取り戻していきましょう。
パワハラ被害にあってからしなくなった趣味などがあれば、それを改めてやってみましょう。
自分のことで精いっぱいで連絡をとらなくなった友人がいるなら、連絡を取ってみましょう。
手付かずだった家事などにも、取り組みましょう。
被害に遭う前の生活を思い出して、それを少しずつ取り戻していくのです。
もしくは、加害者に報いを受けさせるために、着々と準備を進めましょう。
証拠を増やし、味方を増やしてください。
録音を試みたり、被害メモを取ったりしましょう。
味方となってくれそうな人に対して、価値提供を行っていきましょう。仕事を手伝ったり、話を聞いてあげたり、相手が大切にしていることをあなたも大切にしてあげてください。
怒りを手放すために、怒りを有効活用しましょう。
怒りを、自分を破滅するために使わないように、注意してくださいね。