パワハラ問題の根底にあるのは、経済問題。
どれだけ証拠を集めても、その証拠を実際に使う段階に踏み込めるのは「辞めてもいい」と思える状況を作った人だけ。
つまりは、ある程度の経済的余裕があるか、別の定期収入がある人となってしまう。— パワハラ解決!法律家&コーチ 三國雅洋 (@artof_challenge) 2016年9月13日
【1】経済問題を無視できない理由
パワハラ問題の根底にあるのは、経済問題です。
「いつ辞めても、私は困らない」という状況にある人は、
パワハラに耐えるという選択肢を選ぶことはありません。
職場環境の改善に動き出すか、
会社を辞めるかのどちらかを取ります。
【2】転職できるなら、転職活動を始めよう。
ですから、転職ができそうであるなら、
今すぐに転職活動を始めましょう。
経済問題を解決する方法の目星もつかない状態で、
パワハラに対抗するのは、事実上はかなり難しいからです。
もちろん、絶対に無理とは言いません。
小さな行動の積み重ねによって、
状況を変えていくことができることもあります。
【3】全部同時実行の原則
たとえば、上司に暴言を言われる場合で、
次のような行動を、
ずっと続けたらどうなるでしょうか?
・暴言を言われたら、
「そのようなことを言われると、やる気がなくなります。止めていただけますか?」と言う。
・暴言を言われたら、その場でメモを取る。
・暴言に備えて、ボイスレコーダーを長時間録音モードにして、身に付けておく。
・一緒にパワハラ相談に行く仲間を探す。
ここではたった4つですが、
これらの小さな行動であっても、
全部を同時に実行し、それを積み重ねていけば、
加害者側にとっては大きな恐怖となるのは、お分かりいただけると思います。
また、会社に対して無茶な要望を出しているわけでもないので、
比較的、あなたの行動も問題とはなりにくいです。
【4】メンタルシミュレーションから始める。
もちろん、実際に行動に移すには大きな勇気が必要です。
暴言に対して、言い返すことなんて、
最初は怖くてできないかもしれません。
ですから、まずは頭の中で練習をしてください。
上司から暴言を言われたときに、
冷静に落ち着いて指摘している自分をイメージする。
そのイメージを、3週間ぐらいつづけてみて下さい。
自然と、できるようになってきます。
実行できないなら、
まずは頭の中でリハーサルをするんです。
あなたが取りたい行動があるなら、
まずは頭の中で実行するようにしてください。
何度も何度も繰り返していると、
本当に実行できるようになります。
できることをやりましょう。
その最初の一歩として、メンタルシミュレーションをしてみてください。