【理論編】
放置される会社に未来などありません。
または、
他の人が被害を受けていることに気づいたら、
あなたが考えるべきは「どうやったら辞められるか?」です。
ハラスメントが「放置される」というのは、
解決権限がある人が動かないことを言います。
もっと具体的に言えば、
人事権者が動かないとき、放置していると言ってよいのです。
社長や店長しか、その加害者に対して人事権を持たないのに、
社長や店長が解決に乗り出さないなら、
それは放置しているのと一緒です。
たとえ、直属の上司が形式上動いていたとしても、
たとえばその上司に人事権がないなら、
放置しているのと同じなのです。
学校のいじめがなかなか解決しないのは、
学校の先生に、生徒の人事権がないからです。
つまり、出席停止が、事実上、できないからです。
辞めさせればよいと言っているのではなくて、
辞めさせることができる人が出てくることが、
加害者にとっての、一番の抑止力になるということです。
上司からただ叱られるのと、人事部に呼び出されて叱られるのでは、
加害者にとっては意味が違うのです。
この意味で、社長やトップがハラスメントしていたら、もうダメです。
とっとと辞めないと、あなたの心が傷つくだけですよ。
【実践編】
1 ハラスメントに対して、誰が対応しているかを確認しましょう。
その人は、人事権を持っている人でしょうか。
2 人事権を持っていない人が対応している場合は、人事権を持つ人にコンタクトを取りましょう。
もし、人事権を持つ人がいない(トップなど)の場合は、辞める算段を始めましょう。