バリュー・プロポジションを発見し、
顧客の根本問題を発見したら、
その根本問題を解決する方法を探します。
もちろん、その方法は簡単ではありませんが、
不可能ではありません。
問題の定義の仕方はいくつかありますが、
ジレンマとして定義することもできます。
ジレンマというのは、「~したいのに、~できない。」という状態です。
たとえば、「職場を変えたいけれど、職場を変えられない」という状態があれば、
それはジレンマです。
このジレンマを解消することが、
問題を解決することになります。
そして、今取り扱っている問題は、根本問題ですから、
ジレンマを解消することは、根本問題の解決につながるのです。
そのジレンマを解消するためには、それぞれの行動の目的を考える必要があります。
職場を変える目的は、健康を維持することかもしれません。
職場を変えない目的は、収入を維持することかもしれません。
そうなると、理想としては健康を維持しながら、収入を維持することでしょう。
職場を変えずに、健康を維持するというのは、
おそらくコミュニケーション能力を上げて、パワハラなどをなくすということになるのかもしれません。
ただ、これは現実的にはかなり難しい。
もう1つの方法が、収入面で同じような場所へ転職することです。
しかし、日本においては転職すれば基本的には収入が下がります。
そうなると、副業や起業で、収入を維持するのが、目指すべき方向性としてはよいと思います。
もちろん、方向性としては理想的であっても、
それが実際に根本問題を解決するのか、
その他の問題を解決することにつながるのか、
実行することによって悪影響が生じる可能性があるのではないか、
そもそも実行不可能ではないか、
などの反論が十分に予想されるところです。
ですから、次はこのような反論に備えるべく、
解決策が実行されるとどうなるのかを、
シュミレーションすることになるのです。