パワハラを解決するために役立つ方法は、何十個もあります。
ただ、多くの人は実行に移せません。
だから、解決に向かうことができないのです。
もちろん、リスクがある行動を実行に移せないのは、仕方がないことです。
しかし、多くの場合、リスクはほとんどないのです。
ただ、恐怖感情に支配されて、実行に移せないのです。
【1】許容損失内の行動でも、行動に移せない
許容損失内の行動であっても、
恐怖感情に支配されると、人はその行動をできません。
たとえば、パワハラ被害者にとって、
匿名で、労働局に相談することは、ノーリスクです。
それでも、恐怖感情が先に来ると、相談することができません。
だから、恐怖感情を克服することは、パワハラから脱出するには必須です。
【2】恐怖感情を克服する方法
恐怖感情を克服するための、第一段階は理性優位状態にすることです。
理性優位状態と、感情優位状態は、両立しません。
理性が優位となれば、感情をコントロールできます。
ではどうやったら、理性優位状態となれるかですが、
それはリラックスすることです。
理性優位状態=リラックス状態=「休止・計画」モードです。
結局は、恐怖を感じたら、まずはリラックスを心掛けようということになります。
【3】リラックスするための、「逆腹式呼吸」
リラックスするために、役立つ方法が「逆腹式呼吸」。
息を吐くときに、身体に入っている力を抜いていくだけです。
可能であれば、1分間に4~6回の呼吸回数にします。
1呼吸あたり、10秒から15秒ぐらいにするんですね。
このような呼吸にすると、リラックスモードになることが、心理学的にわかっています。
ですから、まずはゆっくりと呼吸をして、かつ身体の力を抜いて、リラックスモードにする。
そうすると、自分の恐怖感情を、理性でコントロールできるようになります。
【4】リラックスしたら、理性を働かせつづけよう
恐怖感情から自分を脱出させ、理性状態を取り返したら、
心の中の声を徹底的に吟味して、理性状態を続けるようにしましょう。
少なくとも、心の中の声(セルフトーク)を、常に意識に上げてみてください。
その上で、そのセルフトークが自分にとって有益かどうかを考えるのです。
パワハラから脱出するために、そのセルフトークは有益かどうかを、徹底的に吟味してみましょう。
それを続けることで、理性優位状態を続けることができます。
理性優位状態で、自分にとって有益だと思う決断をしてください。
恐怖感情を克服して、あなたにとって有益な行動を、ぜひとってください。
何も行動しないままでは、ただパワハラはエスカレートするだけです。
できるだけ早くに、行動を起こしておくことが、パワハラをスムーズに解決するコツです。
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