パワハラを受けて会社を辞めるのは、たしかに悔しい気持ちになるでしょう。
なぜ加害者が仕事を続けて、自分が辞めなければならないのかと、普通は思います。
しかし、そのような気持ちを持ちながら辞めて「辞めてよかった」と思う人も、多くいます。
それは、その職場自体に問題があったことが、辞めるとよく分かるからです。
CDC Global via Compfight
【1】パワハラを放置する職場自体が、病気になっている
パワハラは、どんな組織でも起こります。
厚生労働省のデータでは、過去3年以内にパワハラを受けたことがある人は、4人に1人です。
誰でもパワハラを受ける可能性があるし、どんな職場でもパワハラは生じうるのです。
ただし、それが放置され、慢性化する組織と、そうでない組織があるだけです。
正常な組織運営をしている組織では、パワハラが起きても沈静化します。
自浄作用によって、パワハラが収まるのです。
しかし、それが起きない組織があります。
パワハラが慢性化している組織です。
【2】パワハラが慢性化している組織の特徴
次のような特徴がみられる場合、パワハラが慢性化していると捉えて間違いないでしょう。
つまり、今すぐに脱出したほうがよい組織の特徴です。
- パワハラ類型の「身体的な攻撃」または「精神的な攻撃」が日常化している。
- 誰かが常にターゲットとなって、攻撃を受けている。
- パワハラ被害者が孤立させられる。
- 直属の上司が指導をしても、加害行為が止まらない。
- 加害者が直属の上司に対して、パワハラをしている。
このような特徴を持つ組織では、まずパワハラはなくなりません。
組織自体が、病気に罹っているからです。
このような組織では、常に誰かがパワハラのターゲットとなっています。
そして、そのターゲットとなった人は、どんどん孤立させられていきます。
上司に相談をして、上司が加害者に対して注意・指導をしたとしても、止みません。
むしろ、上司に対して加害者が反抗・反論をし、上司に対するパワハラさえ始まります。
【3】組織の病気を治す義務はない
あなたに、このような組織の病気を治す義務はありません。
今すぐにでも離れたほうが身のためです。
その職場に残っても、長期的には損をするだけですから、一刻も早く離れましょう。
もし、収入面などで離れるのが難しいなら、転職活動を始めましょう。
転職活動も難しいならば、独立・起業に向けて副業を始めましょう。
今では、誰でもすぐに副業を始められる土台が整っています。
インターネットを使えば、1週間程度で試作品を作り、売り出すことさえできるのです。
あなたに組織の病気に付き合う義務もなければ、治す義務もありません。
組織運営について責任を負うのは経営者であり、最終的には株主等の社員です。
組織内にたくさんいるゾンビみたいになりたくなければ、早く脱出することです。
【4】辞めたらきっと、「よかった」と思う
パワハラ職場を辞めて、後悔することはありません。
多くの場合、「よかった」と思います。
離れることで、その異常さがよりいっそう、よくわかるからです。
サービス残業を、当たり前のように言う経営者の異常さが分かります。
新入社員が半年程度で辞めていく職場の、異常さが分かります。
悪口・陰口ばかりが横行している職場の異常さが分かります。
顧客をバカにしているような発言が、許されている職場の異常さがわかります。
そういう異常な組織であっても、最初は自分が辞めることにはくやしさを感じます。
しかし、実際に辞めたときに思うのは「よかった」という思いです。
悔しさよりも、早く辞めた自分を誇りに思うぐらいになります。
ですから、パワハラが慢性化している組織からは、今すぐに脱出しましょう。
もし、今すぐ脱出できないなら、脱出する準備に取り掛かりましょう。
転職活動や独立・起業準備を始めましょう。
心や身体が壊れてしまう前に、抜け出してください。
あなたの心や身体を守ってください。