パワハラの相談機関は、いくつかあります。
1つは内部のハラスメント相談室など、もう1つは外部の労働局などです。
ただ、どこの相談機関も、基本的な立場は「中立」です。
あなたの主張を丸ごと信じて、あなたの味方になってくれるわけではありません。
ですから、まずは相談機関を味方にする技術が必要です。
それが、「どんな証拠が必要か」と相談しておくことです。
【1】相談機関は中立
相談機関は、確かにあなたを助けるべき機関です。
しかし、最初からあなたの味方ではありません。
会社のハラスメント相談室なら、加害者も被害者も同じ会社の人間です。
どちらか一方に肩入れはできません。
労働局でも同じです。
行政の立場はもともとが中立ですから、あなたに肩入れはできないのです。
【2】相談機関を味方にする
ですから、最初は相談機関を味方にしなければなりません。
味方にするというのは、信頼関係を築くということです。
そのために、あなたにしてほしいことが「どのような証拠が必要かを尋ねる」ことです。
ハラスメント相談室にまずは相談に行って、「どのような証拠があれば、信頼していただけるでしょうか」と尋ねてみるのです。
それから、その指示に従って証拠を集めます。
【3】行動で示す
人は、主張内容よりも、行動であなたを判断します。
ですから、担当者に対しても、あなたの行動で示したほうがよいのです。
あなたが、本当に解決をしたい気持ちでおり、あなたを信頼している姿を、行動で示すのです。
それが証拠についての相談であり、その指示に従った証拠集めです。
あなたが指示に沿って証拠を集めて、再度相談に行けば、きっと担当者はあなたの味方として行動を起こしてくれます。
ですから、まずはどのような証拠が必要かを尋ねてみましょう。
そして、その指示に沿って動いて、担当者を味方につけましょう。