パワハラを「甘えだ」という人が少なからずいます。
しかし、組織の目的から考えたときにパワハラが肯定される理由がありません。
パワハラは職場全体の生産性を下げます。
「甘えだ」と被害者の個人問題にすり替えても、生産性は回復しません。個人問題としても解決しない問題だということです。— 三國雅洋:パワハラ解決コンサルタント (@artof_challenge) April 23, 2018
パワハラ被害者に対して「甘えだ」と主張する人がいます。
しかし、パワハラはそれによって職場内の生産性を下げます。
✔直接暴言を吐かれた人は処理能力が61%、創造性58%落ちる。
✔自分の属しているグループに暴言を吐かれた人は処理能力が33%、創造性39%落ちる。
✔他人が暴言を吐かれるのを目撃しただけでも処理能力が33%、創造性39%落ちる。
僕は暴言が大嫌い。 pic.twitter.com/lUG367qK7c
— ブルゾンみきお@軽トラハウスで日本一周!(現在は佐賀→福岡) (@OOHORI_bicycle) February 13, 2018
パワハラ被害者に対して「甘えだ」という主張して、被害者個人の問題だとしたところで、職場の生産性は回復しません。
つまり、パワハラは、被害者個人の問題ではないということです。
パワハラは職場全体の生産性を下げるものであり、そのためその言動自体をなくすことでしか、生産性を取り戻すことはできません。
【1】パワハラは「甘え」ではない
パワハラは甘えではありません。
もし、パワハラが甘えであるなら、それは被害者個人の問題となります。
つまり、被害者個人によって解決できる問題だということになります。
被害者が忍耐力を強くすることができれば、問題が生じないということです。
【2】職場の生産性が下がる
パワハラは、職場全体の生産性を下げることが、論文でも示唆されています。
また、暴言が生産性を下げるという論文もあります。暴言を見聞きしただけの人でも、生産性は下がるのです。
もし、被害者個人が忍耐力を付けたとしても、パワハラ行為を目撃する人の生産性は存在します。
【3】職場の生産性は、パワハラ行為がある限り回復しない
パワハラ行為がある限り、職場の生産性は回復できません。
被害者個人がどれだけ強い忍耐力を身に付けても、それを見聞きする人は相変わらず存在します。
被害者個人が忍耐力を身に付けても、パワハラによる悪影響は取り除けないのです。
つまり、パワハラは被害者個人の問題ではありません。
【4】パワハラは組織または加害者の問題である
パワハラは組織または加害者の問題です。
そのため、被害者としては組織または加害者に対して働きかけを行っていかなければなりません。
少なくともあなたに問題があるわけではありません。
しかし、パワハラに対しての理解はまだまだ浅く、動かずに耐えているだけでは被害者のせいにされることも多くあります。
ですから、無理をしない範囲でよいので、動いていきましょう。組織と加害者に働きかけていきましょう。
そして、あなたの濡れ衣を晴らしてください。
あなたなら、できます。
動き続けましょう。