パワハラ被害に遭うと、復職や再就職が怖くなりますよね。
”復職や再就職をしても、また同じ目にあうのではないか”と不安になるでしょう。
不安や恐怖心が強いと、復職や再就職に向けた行動も、なかなか取ることができません。
このようなときは、副業・兼業を考えるのも1つの手です。
もちろん、副業・兼業というのも簡単ではありません。
簡単なものなら、もっと副業・兼業が当たり前のものとなっているでしょう。
たしかに副業・兼業は簡単ではありません。
しかし、副業・兼業を行うことで、人間関係に対する不安を取り除くことには役立ちます。リハビリとして役立つのです。
そして大きなポイントを外さなければ、月に数万円の収入を得ることは可能となります。
その2つのポイントは、次のとおりです。
1 気持ちのアップダウンに寄り添う商品・サービスであること
これを満たすことで、取り扱う商品・サービスの価値を高めやすくなります。高付加価値の商品・サービスとなりやすいということです。
2 日常生活の中に、商品・サービスを溶け込ませること
これ満たすことで、取り扱う商品サービスが購入されやすくなります。
この二つのポイントについて詳しく説明していきます。
【1】気持ちのアップダウンに寄り添う商品・サービスであること
最初のポイントは「気持ちのアップダウンに寄り添う商品・サービスであること」です。
これは取り扱う商品・サービスを、高付加価値のものにするためのポイントです。高めに価格設定を設定しやすくなり、価格設定を相場に合わせた場合は、良心的な価格設定に見えるようになります。
副業・兼業にかけることができる時間と労力には、限りがあります。ですから、商品・サービスを提供するのに必要な時間と労力は、少ないほうがよいのです。それには、高付加価値だと認識してもらうことが大切なのです。
お菓子の『キットカット』は、受験業界で長らく愛されてきた商品です。受験という気持ちのアップダウンがある時期に、受験生や保護者がこの商品を購入しています。受験生なら自分に対して、もしくは友達に対して、保護者なら子に対して、受験生への応援の気持ちをこの商品に託して購入するのです。同じような値段お菓子が並んでいたなら、受験生や保護者は、少し高くてもこの商品を買うでしょう。『キットカット』はこれを狙っていたわけではないとは思いますが、受験生もしくはその保護者の日常生活の気持ちのアップダウンに寄り添った商品として存在しています。
『結婚式・披露宴』は気持ちのアップダウンに寄り添うことで高付加価値にしている最たる例です。結婚という気持ちのアップが大きいイベントに寄り添うことで、提供されるものが高価格であっても許容されています。結婚式・披露宴を全部自分で主催する場合、そもそもあれだけの規模・資金・労力を注ぎ込む人はいないでしょう。
気持ちのアップダウンが大きい出来事であればあるほど、そこに寄り添う商品・サービスは高価格帯であっても許容されやすい、つまり高付加価値だと認識されやすいということです。
高付加価値だと認識されれば相場よりも高く価格設定をすることも可能ですし、相場価格に設定したときに「お値段以上」と認識してもらいやすくなります。
気持ちのアップダウンが分かりにくいときは、気持ちがアップダウンする出来事に寄り添うと考えてみてください。現在は新型コロナウィルスの影響で、多くの人の気持ちがダウンしています。そのダウンした気持ちに寄り添う商品・サービスを提供すれば、その商品・サービスは高く評価されるでしょう。
【2】日常生活の中に、商品・サービスを溶け込ませること
もうひとつのポイントは「日常生活の中に商品サービスを溶け込ませること」です。これは商品・サービスを購入することが自然なことであるように努力・工夫をするということです。商品・サービスを届けたい人の日常的行動の中に、あなたの商品・サービスを溶け込ませることが大事です。
『キットカット』は、コンビニ、ドラッグストア、スーパーマーケットなどで販売されています。購入者にとって、そこで購入することが自然なことだからです。『キットカット』はネット通販でも売られていますが、よほどの愛好家でない限りはネット通販で買うことはないでしょう。そもそも、ネットで『キットカット』を購入することさえ思い浮かばないかもしれません。塾には受験生や保護者が日々訪れますが、『キットカット』が販売されていても、その販売額は微々たるものになるはずです。塾でお菓子を買う風習が、一般的にはないからです。
シェアリングエコノミーサービスが叫ばれて数年が経ちました。しかし、まだシェアのサービスは広まっていません。理由は簡単で、それをする習慣や風習ができあがっていないからです。マンガ、CD DVDなどはレンタルの風習がありますが、車についてはレンタルする風習がまだありません。単純に考えれば、田舎に行けば行くほど車が必要となりますから、カーシェアリングサービスは広まりやすいはずです。しかし、田舎の人は、ほとんど車を持っています。車を所有することが一般的なことなのです。ですから、車をシェアするという考えがありません。田舎の人は、車をシェアするよりも、自分にとって普通な行動である「タクシーを呼ぶ」を選ぶでしょう。
歯科医院などでも、インターネットで予約受付をする医院が増えてきました。それはインターネットで歯科医院を検索することが「普通」になってきたからです。20年前までは電話帳を開いて、電話番号を調べることが「普通」でした。人々の「普通」の中に、あなたの商品・サービスはなければならないのです。
どれほど優れた商品・サービスであっても、その商品・サービスを購入することが”不自然なこと”であれば、購入する可能性は減ります。商品・サービスを購入していただくには、その人の日常生活の中に自然と溶け込むように、商品・サービスの購入方法を工夫する必要があるのです。
商品・サービスを購入してほしい相手の「現状」の中に、あなたの商品・サービスが存在するように工夫と努力を行うのが、マーケティングです。
【3】副業・兼業を始めてみよう
上記の2点は、副業・兼業するにあたっての方針になるはずです。
商品・サービスを提供するあたっては、一般的にはニーズの理解が大切だとされます。しかし、商品・サービスを購入するかどうかの最終判断は、感情でされるものです。ですから、気持ちの理解が何より重要です。その気持ちに寄り添うことで、「価値が高いものである」という判断をしてもらえるようになります。
相手の気持ちに寄り添う商品・サービスは作ったとしても、購入してほしい相手に”不自然な行動”を求めれば求めるほど、購入される可能性は減ります。購入してほしい相手の「日常的な行動」に対する理解が不可欠となります。例えば副業で家庭教師を始めようとするなら、”一般的に人は、家庭教師の紹介業者に電話をする”ということが、思い浮かぶ必要があります。個人の家庭教師にいきなり依頼しようとする人は、ほとんどいません。手作りの商品を販売したいのであれば、一般的に人はどこでその商品を購入しているのかを、まず考えてみてください。例えばネックレスを販売するなら、ネックレスはどこで購入するのが一般的なのかを考えてみるのです。店舗購入が通常であるなら、インターネットでの販売は控えたほうがよいです。
上記2点は副業・兼業をする場合に、商品・サービスを絞り込み、商品・サービスの販売方法を絞り込むのに役立つと思います。
少しでもお役に立てばうれしいです。