パワハラを受けた被害者が、
「仕返しをしたい」と言うと、
「仕返しをしても、相手は変わらない」と、
仕返しを止めるように諭してくる人がいます。
たしかに、仕返しをしても、
加害者は何も変わらないでしょう。
自分の行為に対して、
罪悪感を感じない限りは、
変わらないと思います。
しかし、仕返しの目的は、
そこではないはずです。
【1】仕返しの目的は、あなたの気持ちを晴らすこと
仕返しの目的は、あなたの気持ちを晴らすこと。
これに尽きます。
仕返しをしたいと思う気持ち、
復讐心というのは、生じるのが当然です。
そもそも、刑事罰がある理由の1つが、
復讐心を満たすためです。
これを応報刑論と言います。
ただ、仕返しをすることを手放しにOKにすると、
弱肉強食の世界になってしまい、秩序を守れなくなる。
だから、法によって報復をするのです。
【2】復讐心は悪いものではない。
少なくとも日本で、
復讐心を持つことによって
罰せられることはありません。
違法行為によって復讐することが
許されないだけです。
適法行為であれば、
あなたは自分の気持ちを晴らすために、
行動を起こしてよいのです。
目的を達成する手段は、
違法行為でなくてもよいのです。
【3】適法行為で、気持ちを晴らせ
仕返しの目的は、あなたの気持ちを晴らすこと。
復讐心を満たすことです。
相手を変えることではありません。
そして、復讐心は悪いものではありません。
人間ならば当然に生じるものであって、
かつ、社会的にもその気持ちを持つことは許されています。
そして、復讐する行為自体も、
適法行為の中においては許されているのです。
つまり、あなたは適法行為の範囲内で、
あなたの復讐心を満たす方法を考えて、
実行していけばいい。
【4】仕返しするのは、恥ずかしいことではない
仕返しや報復をするのは、
恥ずかしいことではありません。
ときには、あなたの自己肯定感を取り戻すためには、
必要ですらあるでしょう。
自分が抱いている感情を否定しなくてよいのです。
感情を否定すると、それは必ず自分の存在への否定につながります。
【5】しっかりと証拠を集めよう
仕返しをするときに必要となるのが、証拠です。
まずは証拠を集めましょう。
被害メモを取り、ボイスレコーダーに録音を残しましょう。
その被害メモ、ボイスレコーダーを積み重ねて、
まずは上司に相談をします。
上司が当てにならないなら、行政に相談に行くようにしましょう。
行政に相談に行った事実を使って、
また会社に対して、上司に対して、相談をするのです。
行政が入ってくる可能性を知りながら、放置する会社などありません。
少なくとも形式的には注意がされるでしょう。
しかし、それではあなたの気持ちも晴れないはずです。
また、いつパワハラが再開されるかもわかりません。
ですから、そこで手を緩めてはいけません。
中途半端が一番危ないのです。
あらためて被害メモ、ボイスレコーダーを集め、
会社から注意がされた事実を利用して、
加害者に対して謝罪を要求しましょう。
大切なことは、あなたの気持ちが晴れるまですること。
許せないなら、許さなくていいのです。
徹底的にやり返してやればいい。
【6】気が晴れるまですればいい
適法に仕返しする方法は、たくさんあります。
法的手段だけが仕返しの方法ではありません。
加害者に対しての、内部処分を求めるのも1つの仕返しの方法です。
罪に対する罰を与えさせればよいのです。
いい人になんてなる必要はありません。
気持ちを無視しては、自分を信じることができなくなります。
あなたの気が晴れるまで、やり返してやりましょう。
少なくとも、私はあなたの味方です。
〈追伸〉
今回の記事が、もしあなたのお役に立ったのなら、
ぜひ、一度お目通しください。
ご登録されると被害メモのテンプレートなども、
ダウンロードできます。
こんにちは。
いつもありがとうございます。
本当に心の支えになります。
いじめを受けて15年…母子家庭なので、歯を食いしばって頑張って来ました。
啓発本も読みました。友人にも相談しました。
「運が悪かったと思って諦めな」「執着心を持ってはいけません」確かに、その通りだと思います。でも、自分の気持ちを納得させるものがありません。
そして、こちらを偶然知りました。やっと…やっと…出会えた!自分を肯定できる場所が。自分を認め、納得のいくまで頑張りたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
お役に立ったようで、本当に嬉しいです(^_^)
>でも、自分の気持ちを納得させるものがありません。
このお気持ち、とてもよく分かります。
許したいけれど、沸々と”許せない”という気持ちが沸きますよね。
しかし、それを認めるのは悪いことだという風潮があるので、
どうしても自分を責めがちになってしまいます。
心理学的にも、ネガティブ感情は研究が進んでいて、
それを自分に役立てる形に使う方法も出てきています。
これらについても書いていきますので、ご参考になったら嬉しいです。
一緒に頑張っていきましょう。