職場で嫌がらせを受ける原因で、
もっとも多いと思われるのは、嫉妬です。
嫉妬が原因のパワハラは悲惨です。
嫌味・悪口・陰口という形でされるので、
直接的な証拠が残りにくく、
また、言い返したとしても
「あなたのことじゃない。自意識過剰」と言われます。
【1】排除行動に出る理由
『だれもわかってくれない なぜあなたは誤解されるのか』と言う本は、
この嫉妬による排除行動を、科学的に紹介しています。
少し長いですが、引用します。
ぜひ一度、目をとおしてみてください。
《戦略1:相手よりも自分の方が(中略)優れている点に注目する》
戦略2:相手と自分が同じグループに属している点に注目する。
この場合、相手の成功は自身のものでもあり、その素晴らしい栄光に自分も浴すると考える。
戦略3:相手の優れた点が自分にとって脅威でないと判断する。
相手の持つリソースが自分のものと重なっていない。
あるいは相手の優れた点を特に評価しない。
戦略4:右の3つの戦略のどれをとってもうまくいかないときや、
どれもうまく当てはまらないときには、相手の優れた資質や業績が、
認識する側の自己肯定感にとって脅威となる。
そのため、相手を避けたり、邪魔したりして、脅威をなくそうとする。》
(上記書籍から引用 強調は筆者)
【2】加害者は自己肯定感を守りたい
職場で嫌がらせを受ける大きな原因は、
先ほど引用した文章のとおりです。
つまり、相手にとって、
あなたは自分の自己肯定感を脅かす存在だということ。
自分の自己肯定感を保つために、
あなたを排除しようとするということです。
つまりは、嫉妬です。
【3】原因は、相手にある
ですから、原因は相手にあります。
加害者はあなたを攻撃する、さまざまな理由を言います。
しかし、本音は逆です。
加害者は、あなたを排除したいがために、
あなたを攻撃する理由を探すのです。
ですから、あなたは自分が悪いと思う必要は
まったくありません。
そもそも、他人を攻撃するほうが悪いに決まっています。
【4】嫉妬に対して、どう対処するか
嫉妬は、相手の感情の問題です。
ですから、そこについて、あなたは何もできません。
あなたがするべきことは、
あなたの気持ちをスッキリさせること。
パワハラ行為を受けたことに対して、
しっかりと仕返し、報復をして、
あなたの気持ちを晴らすことです。
パワハラを会社に訴えたとしても、
会社が動いてくれるとは限りませんし、
また、加害者に罰が下るとも限りません。
結果については、どうなるかはわかりません。
でも、あなたの気を晴らすことはできます。
加害者のパワー源を奪い取ったり、
罰を求める行動を取るなど、
できる限り、考え付く限りの対応策を取っていくことで
あなたの気持ちを晴らすことはできます。
行動を起こすことで、
あなたの自己肯定感を取り戻し、
負けるものかという気持ちを取り戻せるのです。
たとえば、次のような行動をとってみてください。
- 詳細な被害メモを集める
- ボイスレコーダーで、悪口・嫌味・陰口を録音する。
- 証拠とともに、上司にパワハラ行為について相談をする。
- 証拠とともに、会社の相談室に相談する。
- 証拠とともに、労働局に相談する。
- 証拠とともに、法律専門職に相談する。
- 各専門家に相談した事実を、上司や会社の相談室に伝えた上で、加害者への処罰を求める。
他にもさまざまな解決策がありますが、
大切なことは思いつくかぎりのことをすること。
あなたにできる解決策は、
全部を同時に並列的に実行していくことです。
行動を起こすことが、
あなたの自己肯定感を保つことにつながります。
消して簡単なことではありませんが、
できるかぎりの行動をとっていってください。
もし、取れる行動は何もないと思ってしまっているなら、
一度、私にご相談ください。
あなたの現状を踏まえた上で、あなたがとりうる解決策を
具体的にお教えします。